暑い日本に帰国したらNZ旅日記を書こうとメモはとっているのですが、連日38度を超える暑さと聞くと、その気持ちもちょっと萎えそうです。現在はウェリントンに滞在中です。ニュージーランドは現在、冬……のはずですが、ここウェリントンは最高気温14度、最低気温11度とほぼほぼ快適な気候です。今日も晴れているので、おそらく日中はダウンなしで過ごせそう。
ま、気を取り直して、旅12日目の今日、少し時間ができたので、12日間の記録を残しておきます。
7月19日(水)
出発2日前の月曜日。書道教室に行くために電車に乗って、何気なく航空便のe-ticketを開いたら、な、な、なんと行き先がオークランドではなく、シンガポールになっているではありませんか! 衝撃を受けた私は家に駆け戻ってチェック。しかしいくらかけても電話は「ただいま電話は混み合っています」の応答音声のみが虚しく響き、焦りは増すばかり。結局電話が通じたのは翌日の朝で、それによると機材が準備できずに直行便が乗り継ぎになったと。
本来なら18時30分出発だったのが、午前中11時の出発になり、しかも10時間で行けるはずが、トランジットを入れて18・5時間とわかって出発前から疲労の色が濃くなり、朝7時発のリムジンで成田に向かいました。
7月20日(木)
シンガポールで乗り継いで、翌日の朝8時半にやっとオークランド着。シンガポールまでの便でたまたま斜め前に座っていらした方に声をかけたら、なんとオークランド在住20年とのことで、その後NZ情報をお聞きしたり、私の介護話(!)などをお話したりして、出発前からのイライラと不安が一気に和らいだのでした。
空港に着いたら、メールをチェックしていたその方から「オークランドの中心部で銃撃事件があった!」と教えられました。私が宿泊するホテルのすぐそばと知って、ドキドキ。でも乗ったタクシーの運転手さんが「テロではないし、交通規制ももう解除されているから大丈夫。今夜のW杯の開幕戦は予定通りだそうだよ」と言ってくれたのでまたまた胸を撫でおろしました。
その夜はGoogleマップとあっちこっちでいろんな人に聞きながら、公共バスに乗ってスタジアムへ。開幕式も開幕戦のニュージーランドvsノルウェー戦も存分に楽しみました。隣に座っていたニュージーランドの観客たちの歓喜のハイタッチと飛び跳ねる輪にちゃっかり私も混じり、メールアドレスを交換して、ジャパンも頑張れ、応援するよ、と励まされました。
帰りはワールドカップ用の特別仕立ての電車で市内まで帰り、またGoogleさんの案内で無事ホテルに戻りました。
開幕戦で知り合ったジルズとは最後の試合まで一緒に観戦しました。
7月21日(金)翌日の日本の試合に備えてIntercityという長距離バスに乗って、オークランドから2時間南西にある街ハミルトンへ。地図とにらめっこして、スタジアムから徒歩5分の所にあるホテル?モーテル?まで歩いていくと、どんどん人気がなくなり、寂れて荒んだ感じになっていくのに不安が高まりました。
町外れにあるホテルは、いささかショボく、その後持っていった服にダニがついていたらしく、ダニ被害にあったりもしたのですが、ま、町の美しさと終日ワールドカップの試合を流しているSkySportsが見られることで許しましたね。
7月22日(土)
いよいよなでしこジャパン、ワールドカップ第一戦、対ザンビア戦。ザンビアは直前の親善試合で世界ランク2位のドイツを3−2で破るなど、FIFAランキング77位だけど侮ってはいけない、という情報が流れていて、朝からドキドキが高まるばかり。
と言っても、キックオフの19時までFIFAFestivalでグッズを買うとか、ご飯を確保するとか、やることは山のようにある、というので朝食後に出発。またもやGoogleマップさんに聞くと、ワイカト川というのがホテルそばを流れていて、どうもFIFA Festival会場は川向こうらしいとわかりました。
それならと川沿いの散歩道を歩いていくことにしました。そしてこれがもう最高の散歩となったのです。天気は快晴。暑くも寒くもなく、豊かな水量で悠々と流れる川も緑も美しく、すれ違う子連れのカップルやランニングやウォーキングをする人たちが笑顔でHi!と明るく声をかけてくれる。
おしゃれなカフェで、おしゃれなラムとサラダを食べて、ハンバーガーを夕飯用にテイクアウトしました。
試合については、もうね、これ以上ないくらいの感動でした。
7月23日(日)
またIntercityでオークランドに戻りました。バスターミナルからホテルまで全身JAPANグッズで歩いていたら、日本人留学生だけでなく、見知らぬ人たちからも「Congrats! Japan」と声をかけられて、いい気分。
部屋でまたワールドカップの試合を延々と眺めていて、翌日にオークランドのイーデン・パークスタジアムでイタリアvsアルゼンチンの試合があると知って、急ぎチケットを購入。
私が宿泊しているホテルにイタリア・チームも宿泊していて、エレベーターでときどき会うのです。監督とコーチらしき人たちとも顔を合わせるのだけれど、監督以外誰もが笑顔で愛想がいい。応援したくなるよなあ、あの明るさは、と思います。中に一人、小学生かと思われるほど幼い顔立ちの選手がいて、後で彼女が16歳最年少だと知りました。
7月24日(月)
洗濯して、荷物の整理をして、あとは本を読んだり、テレビを見たりしながらまったり部屋で過ごし、午後に思い立って近くの公園を散歩し、そのままスタジアムまで歩いていくことにしました。Googleマップさんによれば、徒歩40分で行けるというので。オークランドは急な坂道が多いので、それが多いと難儀かなと思ったけれど、1箇所なかなかに起伏のある箇所はあったものの、ほぼ平坦な道をのんびり1時間ほど歩いて到着。
イタリアがエース10番を後半半ばをすぎてから投入し、あっという間にセットプレーからヘディングで1点とって試合終了。あの仏頂面の監督の笑顔を初めて見ました。
帰り道で見たオークランドのタワーと月。オークランドはこれという観光名所がない?なかで、このタワーが街のシンボルみたいに扱われていました。
7月25日(火)
なでしこジャパン、第2戦が行われるダニーデンに移動。オークランド空港で日本からやってきた妹とその友人と落ち合う。彼女たちはなんということなく直行便で来たとのこと。
2時間弱でダニーデン到着。空港でJFAの知り合いの方々と会ってハグ。
市の中心にあるアパートメントホテルに20分ほどで到着。タクシーの運転手さんからダニーデンの歴史や観光スポットなどをいろいろと教えてもらいました。
人口13万のうち、2万人が大学生と大学関係者という大学町なんだとか。スコットランドの入植者が建設し、ゴールドラッシュ(わずか2年で終了)で一時賑わったものの、その後に一気に廃れて、今は大学と金融業で町の建て直しをしているのだとか。街並みは当時のままをできるだけ残してリノベーションを重ねているそうです。宿泊したホテルもそんな一軒。リノベーションの優秀賞も受賞しているとか。
ホテル近所のイタリアンレストランでおっしゃれ〜〜な食事を楽しみました。
7月26日(水)
試合まで町を散策。と言ってもダニーデンは小さな町であっという間に抜けてしまいます。
ふと、そういえばタクシーの運転手さんが「ダニーデンには美しいビーチがある」と言っていたことを思い出し、スポーツウェアの店員さんに「ビーチに行きたい」というと、駅前のバスロータリーからバスが出てると教えてもらいました。またもやGoogleさんにバスの番号まで教えてもらって妹たちと一緒に海へ。
太平洋の荒波が打ちつける海岸は、運転手さんの言葉通り美しく壮大。海岸を散歩していたら、前からくるカップルが大興奮で「あっちにSea Lionが寝ている!!」と教えてくれたので、駆けつけると、ほんとだ! アシカ? トド? ともあれシーライオンが砂に横たわっていました。
なんでもそのセント・クレア・ビーチはシーライオンの繁殖地で、海岸で11頭も子供を産んだ伝説のマム・シーライオンの銅像まで立っているのです。
海岸沿いのイタリアンで腹ごしらえしてホテルに戻り、全身「日本応援モード」で固めてスタジアムに出発。試合は2−0でコスタリカに快勝。生まれて初めてサッカーの試合を観た、という妹たちは「日本、強い!」「選手たちみんな上手い! かっこいい〜〜」と興奮。初サッカー観戦がこの試合で良かった。
初めてみた野生のシーライオン
ニュージーランドに行って、スウェーデンのテレビで応援している姿がアップされた日本人。スウェーデンの友人が「テレビに出ていたぞ。元気そうで何より」とかいって画像を送って来てくれました。
(続きは次のエントリーで)
ま、気を取り直して、旅12日目の今日、少し時間ができたので、12日間の記録を残しておきます。
7月19日(水)
出発2日前の月曜日。書道教室に行くために電車に乗って、何気なく航空便のe-ticketを開いたら、な、な、なんと行き先がオークランドではなく、シンガポールになっているではありませんか! 衝撃を受けた私は家に駆け戻ってチェック。しかしいくらかけても電話は「ただいま電話は混み合っています」の応答音声のみが虚しく響き、焦りは増すばかり。結局電話が通じたのは翌日の朝で、それによると機材が準備できずに直行便が乗り継ぎになったと。
本来なら18時30分出発だったのが、午前中11時の出発になり、しかも10時間で行けるはずが、トランジットを入れて18・5時間とわかって出発前から疲労の色が濃くなり、朝7時発のリムジンで成田に向かいました。
7月20日(木)
シンガポールで乗り継いで、翌日の朝8時半にやっとオークランド着。シンガポールまでの便でたまたま斜め前に座っていらした方に声をかけたら、なんとオークランド在住20年とのことで、その後NZ情報をお聞きしたり、私の介護話(!)などをお話したりして、出発前からのイライラと不安が一気に和らいだのでした。
空港に着いたら、メールをチェックしていたその方から「オークランドの中心部で銃撃事件があった!」と教えられました。私が宿泊するホテルのすぐそばと知って、ドキドキ。でも乗ったタクシーの運転手さんが「テロではないし、交通規制ももう解除されているから大丈夫。今夜のW杯の開幕戦は予定通りだそうだよ」と言ってくれたのでまたまた胸を撫でおろしました。
その夜はGoogleマップとあっちこっちでいろんな人に聞きながら、公共バスに乗ってスタジアムへ。開幕式も開幕戦のニュージーランドvsノルウェー戦も存分に楽しみました。隣に座っていたニュージーランドの観客たちの歓喜のハイタッチと飛び跳ねる輪にちゃっかり私も混じり、メールアドレスを交換して、ジャパンも頑張れ、応援するよ、と励まされました。
帰りはワールドカップ用の特別仕立ての電車で市内まで帰り、またGoogleさんの案内で無事ホテルに戻りました。
開幕戦で知り合ったジルズとは最後の試合まで一緒に観戦しました。
7月21日(金)
町外れにあるホテルは、いささかショボく、その後持っていった服にダニがついていたらしく、ダニ被害にあったりもしたのですが、ま、町の美しさと終日ワールドカップの試合を流しているSkySportsが見られることで許しましたね。
7月22日(土)
いよいよなでしこジャパン、ワールドカップ第一戦、対ザンビア戦。ザンビアは直前の親善試合で世界ランク2位のドイツを3−2で破るなど、FIFAランキング77位だけど侮ってはいけない、という情報が流れていて、朝からドキドキが高まるばかり。
と言っても、キックオフの19時までFIFAFestivalでグッズを買うとか、ご飯を確保するとか、やることは山のようにある、というので朝食後に出発。またもやGoogleマップさんに聞くと、ワイカト川というのがホテルそばを流れていて、どうもFIFA Festival会場は川向こうらしいとわかりました。
それならと川沿いの散歩道を歩いていくことにしました。そしてこれがもう最高の散歩となったのです。天気は快晴。暑くも寒くもなく、豊かな水量で悠々と流れる川も緑も美しく、すれ違う子連れのカップルやランニングやウォーキングをする人たちが笑顔でHi!と明るく声をかけてくれる。
おしゃれなカフェで、おしゃれなラムとサラダを食べて、ハンバーガーを夕飯用にテイクアウトしました。
試合については、もうね、これ以上ないくらいの感動でした。
7月23日(日)
またIntercityでオークランドに戻りました。バスターミナルからホテルまで全身JAPANグッズで歩いていたら、日本人留学生だけでなく、見知らぬ人たちからも「Congrats! Japan」と声をかけられて、いい気分。
部屋でまたワールドカップの試合を延々と眺めていて、翌日にオークランドのイーデン・パークスタジアムでイタリアvsアルゼンチンの試合があると知って、急ぎチケットを購入。
私が宿泊しているホテルにイタリア・チームも宿泊していて、エレベーターでときどき会うのです。監督とコーチらしき人たちとも顔を合わせるのだけれど、監督以外誰もが笑顔で愛想がいい。応援したくなるよなあ、あの明るさは、と思います。中に一人、小学生かと思われるほど幼い顔立ちの選手がいて、後で彼女が16歳最年少だと知りました。
7月24日(月)
洗濯して、荷物の整理をして、あとは本を読んだり、テレビを見たりしながらまったり部屋で過ごし、午後に思い立って近くの公園を散歩し、そのままスタジアムまで歩いていくことにしました。Googleマップさんによれば、徒歩40分で行けるというので。オークランドは急な坂道が多いので、それが多いと難儀かなと思ったけれど、1箇所なかなかに起伏のある箇所はあったものの、ほぼ平坦な道をのんびり1時間ほど歩いて到着。
イタリアがエース10番を後半半ばをすぎてから投入し、あっという間にセットプレーからヘディングで1点とって試合終了。あの仏頂面の監督の笑顔を初めて見ました。
帰り道で見たオークランドのタワーと月。オークランドはこれという観光名所がない?なかで、このタワーが街のシンボルみたいに扱われていました。
7月25日(火)
なでしこジャパン、第2戦が行われるダニーデンに移動。オークランド空港で日本からやってきた妹とその友人と落ち合う。彼女たちはなんということなく直行便で来たとのこと。
2時間弱でダニーデン到着。空港でJFAの知り合いの方々と会ってハグ。
市の中心にあるアパートメントホテルに20分ほどで到着。タクシーの運転手さんからダニーデンの歴史や観光スポットなどをいろいろと教えてもらいました。
人口13万のうち、2万人が大学生と大学関係者という大学町なんだとか。スコットランドの入植者が建設し、ゴールドラッシュ(わずか2年で終了)で一時賑わったものの、その後に一気に廃れて、今は大学と金融業で町の建て直しをしているのだとか。街並みは当時のままをできるだけ残してリノベーションを重ねているそうです。宿泊したホテルもそんな一軒。リノベーションの優秀賞も受賞しているとか。
ホテル近所のイタリアンレストランでおっしゃれ〜〜な食事を楽しみました。
7月26日(水)
試合まで町を散策。と言ってもダニーデンは小さな町であっという間に抜けてしまいます。
ふと、そういえばタクシーの運転手さんが「ダニーデンには美しいビーチがある」と言っていたことを思い出し、スポーツウェアの店員さんに「ビーチに行きたい」というと、駅前のバスロータリーからバスが出てると教えてもらいました。またもやGoogleさんにバスの番号まで教えてもらって妹たちと一緒に海へ。
太平洋の荒波が打ちつける海岸は、運転手さんの言葉通り美しく壮大。海岸を散歩していたら、前からくるカップルが大興奮で「あっちにSea Lionが寝ている!!」と教えてくれたので、駆けつけると、ほんとだ! アシカ? トド? ともあれシーライオンが砂に横たわっていました。
なんでもそのセント・クレア・ビーチはシーライオンの繁殖地で、海岸で11頭も子供を産んだ伝説のマム・シーライオンの銅像まで立っているのです。
海岸沿いのイタリアンで腹ごしらえしてホテルに戻り、全身「日本応援モード」で固めてスタジアムに出発。試合は2−0でコスタリカに快勝。生まれて初めてサッカーの試合を観た、という妹たちは「日本、強い!」「選手たちみんな上手い! かっこいい〜〜」と興奮。初サッカー観戦がこの試合で良かった。
初めてみた野生のシーライオン
ニュージーランドに行って、スウェーデンのテレビで応援している姿がアップされた日本人。スウェーデンの友人が「テレビに出ていたぞ。元気そうで何より」とかいって画像を送って来てくれました。
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