えーーー、自分で言うのもなんだけれど、私はものすごく真面目な人です。
何事にも真剣に取り組み、やると決めた以上は自分が納得できるまではやり遂げないと、と歯を食いしばり、それこそ疲労を感じても自分を叱咤激励して頑張る。
でも、最近、そんな自分にちょっと疲れています。朝ごはんを作りながら、今日やることをいろいろと頭のなかで考えて時間配分をしているときに、気がつくとため息をつくことが増えました。
朝、起き上がったとたんに考えること。
「今日の夫の昼ごはんは、きのうはカレイの煮付けにしたから、今日は肉にしよう。鶏肉を解凍して、じゃがいもとブロッコリーをチンして、たまねぎを刻んで鶏肉といっしょに炒めて、野菜といっしょにジェノベーゼソースをからめてみようかな。それにサラダと、汁物はつくりおきのにんじんのポタージュでよし、と」
着替えと洗面をすませたら、カーテンと窓をあけてリビングの換気をし、観葉植物のごきげんをうかがい(声をかけて水や肥料の調子を聞く)、キッチンに入ると、そこからは頭とからだを忙しく動かします。朝ごはんと昼ごはんの段取りを考え、冷凍庫から鶏肉を出して流水解凍しながら、洗濯物を洗濯機に入れて回し、朝ごはんの果物とサラダの準備をする。
でも最近、包丁を持ったままふと窓の外を眺め、ため息をつくことが多くなりました。
「ふ〜〜、私はいつまでこれができるのだろう? そもそもなんのためにこんなことやってるんだろう?」
夫と2人暮らしになって早6年半。夫が退職して24時間在宅するようになって7ヶ月。夫は同居しているものの子育って真っ最中の共稼ぎ時代から2人暮らしになった今まで家事にはいっさい関っていません。24時間在宅しているし、自分の部屋の掃除くらいはやってよ、とイラつくこともあったけれど、最近はそろそろ後期高齢者になる人にこれまでやってこなかった家事をやれっていうのは、そりゃ酷ってもんでしょう、と諦めることにしました。
だから私が子育て期間中とほとんど変わらず、家事と仕事を両立させるために、毎日絶え間なく時間の割り振りを考え、先を見通して家を回していくために段取りに頭を悩ませ、70歳になったいまもバタバタと走り回っているわけです。
そうやって頭とからだをフル回転させて働く日々にうんざりしているわけではぜんぜんありません。
むしろ、そうやって忙しく働けることが私のアイデンティティだと誇りに思っています。
でも、回転数は少しずつ落としていかなくちゃなあ。
「別にそこまでやらなくてもいいんじゃない?」「別にそんなことどーだっていいや」と思うことを増やしていって(たとえば洗濯は3日に1回にするとか、1汁2菜でよしとするとか)、50代のころのフル回転数から3割くらい落として働くことに慣れていかなくちゃ。(〜〜しなくちゃ、と考えるところが真面目人間を捨てきれないところだけれど)
疲れを感じたら、呪文のように「別にどーだっていいじゃないか」と自分に言い聞かせて、少しは楽に生活できるようにしよう。
それが2024年下半期の目標です。(目標にするところが、真面目人間を捨てきれないところだけれど)