一年続いたらこのブログでも打ち明けようと決めていたのですが、なかなか打ち明ける勇気がなくていまに至ってしまいました。
実は、昨年からタップダンスを習い始めました。友人の娘さんがプロのタップダンサーで、もう10年以上教えてもいらっしゃるのですが、友人から「初心者クラスの生徒を募集しているのだけれど、やってみない?」と誘いを受けました。私はダンスというものを生まれてこのかた一度もやったことがありません。リズム感はないし、からだは固い。ましてやタップダンスなんて、舞台を見たことはある程度で自分がやるなんて考えたことさえありませんでした。
でも、友人から「ちょっとでもやりたいなと思ったらやろうよ! もう歳だから無理とか言わないで、無理かどうかやってみないとわからないじゃない。なんてったって人生で今日が一番若いんだから、今日やりたいことをやらないと、明日はどうなるかもっとわからないよ」と言われて、そうか、まずはやってみようか、と入門したわけです。はい、おっちょこちょいだからね。
そして1年たったわけですが、上達も何も、まだ「タップダンスをやっている」と口にするのさえはばかられるほど何もできません。初心者クラスといいながら、タップは初めてでもジャズダンスを長年やっている、とか、バレエをやっていた、とかそんな人たちばかりで、私はひとり、ついていけるのはアップまで、という状態。ステップをつぎつぎと習うのですが、クラスではまったくついていけず、送ってもらった動画を帰ってから何回も見直さないとどんなステップだったかもわからない。先生が最初に「タップは頭を使います。頭で理解しないとなかなかできない」と言われたのですが、まったくその通り。タップに限らずダンスみたいな身体芸術って頭を使うものなのかも。
それでも1年続きました。なぜなら、楽しいから。できなくたって楽しい。いや、ちがうな。できないから楽しいのかも。この歳になると、ついついできることばかりをやってしまうのだけれど、できないことを少しでもできるようにすることはすごく新鮮で楽しいんだな、としみじみ(負け惜しみと言い訳もあるけれどね)クラスが終わって汗だくへろへろになりながらも、帰り道は爽快でうきうき気分です。
いまさらタップダンスなんか習って何がしたいんだ? という声もあるでしょうが(自分のなかからでさえそんな声が聞こえてくる)、楽しければいいんだと思うんです。何も舞台に立ちたいとか、誰かに見せたいとかそういうことが目標(目的)ではない。
なんてったって、楽しいことがたくさんあるほうが人生の満足度は上がるはず。2025年の今頃も、まだタップを楽しんでいることが目標といえば目標です。
それにしても、なんでこうも思ったようにからだが動かないんだかね。