Glamorous Life

グラマラスライフ 実川元子オフィシャルサイト おもしろい本、どきどきする試合や映画、わくわくする服に出会えたら最高に幸せ

ささやかな日常

 うわっ! いま気づきましたが、2021年が明けてもう2週間も経っています。いったい何をしていたのだろう、この2週間。 
 とくに「これ!」と胸を張っていえるようなことを何もしていない。Zoom会議には2回ほど出たし、年賀状の返事もできるかぎり書いたし、毎日ウォーキングもしているし、本も3冊くらい読んだ。でも、特筆すべきことは何もしていないし、何も起きていない。朝、起きて、ごはん作って、ゴミを出して、掃除して、締め切り間際の仕事だけして、本を読んで、散歩にいって、買い物をして、お風呂に入って、寝る。その繰り返し。そういう日々はあっという間に過ぎていくんですね。
 緊急事態宣言が発生してから一週間。外出は控えて、できるかぎり家にいて、と言われたんだけれど、私は昨年に宣言が出たとき以来、もっぱら徒歩圏内で日々を送っています。やむをえず関西の母のところに通ってはいるけれど、それもあたたかくなるまではとても行けない。となると、じっと息をひそめて何もしない日々を送るしかないわけです。
 とはいっても、そういう日々を送れない人たちも大勢いるわけで、そのことを忘れちゃいけない。とくに何もしてないけれど、平穏な日々を送ることができる幸運を噛み締めて、コロナ明けを待ちたいと思います。
  
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近所の
公園で梅が数輪咲いていました。春間近、と思いたいな
 

 今年は「ブログを続けてきてよかった〜〜」と思う出来事がたくさんありました。
 まず、書道展にブログ読者の方がいらしてくださったことにはびっくりして、とても嬉しかったです。またブログ読者の方からメールをいただいて、本の情報を交換したり、先日はガンバサポの方と2回もお目にかかって、なんとなんと、ガンバカラーのすてきなニット帽をいただいたり、もう嬉しさを通り越してぶるぶる震えるほど感動しちゃいました。
 ほかにもブログで紹介したドキュメンタリーを見ました、と顔見知りではないかたからメールをいただいたり、拙訳書を購入しましたと感想を送ってくださったり、昨年CONIFAの年次総会で訪れたポーランドの旅日記を読んでポーランドに行きましたとおっしゃる方がいたり、ほんとブログ主名利につきます。
 
と、いきなり話題が変わりますが、今年読んだ本(今年出版された本ではなく、私が読んだ本です)でおもしろかった本をあげておきます。順不同。

「感染症と文明——共生への道」
山本太郎著 岩波新書
「21Lessons 21世紀の人類のための21の思考」
ユヴァル・ノア・ハラリ著 柴田裕之訳 河出書房新社
「誓願」
マーガレット・アトウッド著 鴻巣友季子訳 早川書房
「アシガール」
森本梢子
「フェミニズム 」
竹村和子著 岩波書店
「存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く」
キャロライン・クリア度=ペレス著 神崎朗子訳 河出書房新社
「マンガ 認知症」
ニコ・ニコルソン/佐藤眞一著 ちくま新書
「エクソフォニー 母語の外に出る旅」
多和田葉子著 岩波文庫
「健康・老化・寿命 人といのちの文化史」
黒木登志夫著 中公新書
「アルテ」
大久保圭

来年もたくさんの楽しい方々とお目にかかる機会がありますように(リモートでも!)
来年もたくさんのおもしろい本や映画に出会えますように!

今年もブログにお越しいただきありがとうございました。
みなさま、どうぞよいお年をお迎えください。
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(やはり作ってしまいました、おせち)

2020年、今年一年を振り返ってみたとき、しんどかったことやショックで落ち込んだことも数々あったのだけれど、いまこうやってブログに書こうとしたときに浮かんでくるのは「よかったこと」ばかりです。たいへんな思いをしていらっしゃる方も大勢いらっしゃるこの時期に「よかったこと」を書くのは気が引けるのですが、暗いことを書くのは、書くほうも読むほうも精神衛生上よろしくないはず。なので、今年、私にとって「よかった!」ことをあげてみたいと思います。

1)VOGUE CHANGEというサイトで「清水晶子さんと学ぶフェミニズム 講座」連載のライティングを担当したこと。
https://www.vogue.co.jp/change/article/feminism-lesson-vol8

連載は3月からスタートし、8回が終わってまだ続いています。フェミニズム 理論、クィア理論研究者の清水晶子さんに毎月インタビューしてまとめるこの企画は、私にとって非常に刺激的で、勉強になっています。大げさに聞こえるかもしれませんが、世界の見方が変わった、と言ってもいいほどの刺激を受けました。おかげでこれまで読んでいなかった本、見ていなかった映画やドラマにもたくさん出会えたし、ついにはフェミニズム 読書会なるものまで始めました。フェミニズム を学ぶ機会を得たおかげで、これからの生き方や考え方まで変わっていきそうな予感がします。

2)太極拳のおかげで少し体質改善できたこと。
自粛期間中に師匠に誘われて早朝太極拳に通ったことをきっかけに、早起きして太極拳をする習慣がつきました。昨年までは夜にやっていたのだけれど、朝やるようになってからは、夜早く就寝するようになり、となると夕飯の時間も早くなり、朝起きたときに胃もたれしていることがまずなくなりました。また11時までには眠って6時に起床で7時間睡眠時間確保という実に健康的?な生活にシフトしたおかげか、日中に眠くなるということもなくなりました。またコロナで人に会う機会が減ったために夜に飲みにいくことがほとんどなくなり、つまりお酒をあまり飲まなくなったことで、これまた体質改善につながった気がしています。今年の健康診断の結果は、我ながらかなり満足がいくものでした。

3)Netflixで韓国ドラマにはまったこと。
「愛の不時着」や「梨泰院クラス」といった今年のヒット作には残念ながらはまれなかったのだけれど、「賢い医師生活」「刑務所のルールブック」「応答せよ」シリーズ、つまりイ・ウジョン脚本、シン・ウォンホ監督の作品にどーんとはまりました。こないだまでは「未生」に今更ながらはまり、イム・シウォンにひかれて今は「Run On」の更新を毎週楽しみにしています。そのためにテレビをつけていないこの半年。

4)CONIFAのアジア地域理事を引き受けたこと。
 予定されていたワールドフットボールカップがコロナのせいで延期(中止)となり、しかもCONIFA組織内部ですごくもめて役員が半分くらい辞めてしまう、ということがありました。おまけにコロナ終息の兆しが見えずにスポーツの国際大会開催の見通しが立たず、どうなってしまうのだろうとぼんやり考えていたところに、アジア理事になってくれないか、といきなり打診がありました。相談しようにも仲が良かった人たちはみんな辞めてしまったし、決めるのは自分だと思いながら1ヶ月ひとり悩んで、最終的に「勘」で決めました。なぜ引き受けたのかとか、理事になってどうするんだ、とかそういうことはもう考えてもしょうがない。やりたいかどうかではなく、自分の中から聞こえてきた「やってみれば」という声に従うことにしたのです。で、まだ数ヶ月ですが、職務は予想していたよりも重く煩雑でたいへん。でも、引き受けたことをいまのところは後悔していません。

5)書道展で初めて賞をいただいたこと。
11年目にしてやっと書道公募展で賞をもらいました。でもコロナで展示はなし。これ一回きりにならないようにがんばらねばなりません。書道ではクラス展を3月に開催したことも「よかったこと」の一つです。大勢の方に来場いただき、ほんと嬉しかった。

6)ガンバ、5年ぶりにタイトルに王手。
いよいよ明後日、天皇杯決勝。ガンバが新国立のピッチに立ちます。2015年に天皇杯を獲得したときのメンバーは、倉田、藤春、東口、宇佐美くらいだとか。うーん、ひさびさに正月からガンバユニを着て応援だ! 楽しみです。

 今年は30日今日からおせちの準備を始めているので、明日もご挨拶のブログが書けそうです。
 まずは「よかったこと」報告で、今日はこのあたりで2020年を振り返ってみました。
 

 前にも書きましたが、母が8月から入院しています。コロナ禍のせいで病院は面会禁止で、たまにオンライン面会に行ったりしていますが、基本、9月に転院するときに数回会ったきり、実際の面会はできていません。9月に会ったときもしばらく私を認識するまでに時間がかかったので、それから2ヶ月たって私の顔がわからなくなっているのではないか、そしてたとえ私がわかったとしても、私が娘だと認識できるだろうかと不安です。
 昨年から母の老い、というか、記憶障害、というか、認知症は進行していたのですが、今回の入院で一気に階段を3段くらいおりてしまった感じがしています。この先どうなってしまうのだろう、と気持ちは暗くなるばかり。何をしていても、そのことが頭から離れない。楽しいことをしていても、こころから楽しめない。笑ってしまうと「笑っていていいのだろうか?」という声が心の片隅から聞こえてくる。1日30回くらいかかってくる母からの電話の着信音に、いちいちびくっとしてしまう。ガンバの試合だっておちおち見ていられないし、上の空になってしまう。
 たぶん、私は軽く鬱なのだと思います。自己診断ですけれど。
 それでも、仕事はしています。ほぼ毎日、5時間はPCの前に座っています。年末締め切りの書道の公募展に向けた作品制作も始めました。本も読んでいます。太極拳もしているし、ウォーキングも欠かしていません。
「いつもと同じ日常を送る」と決めたからです。
 6年前、父が入院したことが原因で母が精神的に混乱し、私に「仕事なんかしている場合じゃないでしょ! 仕事をやめてすぐにこっちに来て!」と懇願したので、何もかも放り出して母のそばに付き添ったことがありました。そして私は精神的肉体的に疲労困憊し、今から考えるとあのときもちょっと鬱になっていたと思います。
 あのとき「もういいや」と放り投げてしまったさまざまなことを取り戻すのに、5年かかりました。取り戻すのに何よりも苦労して時間がかかったのが「やる気」でした。
 そのときの教訓から「いつもと同じ日常を送る」ことを今も自分に課しているのです。
 仕事のあるなしにかかわらず、PCの前に5時間は座る。家事をさぼらない。からだを動かす。締め切りを守る(書道も含めて)。
 それをやめてしまったら、おそらく私は本格的な鬱になってしまうだろうという予感がします。
 正直にいうと、PCの前に座ることも、締め切りを守ることも、からだを動かすことも、家事をすることも、つらいです。やりたくないです。だってこころから楽しめないから。頭の片隅から「そんなことしている場合か?」という声が聞こえてくるから。
 でも、その声にしたがってしまったら、たぶん「やる気」はもう帰ってこないような気がします。
 いまが踏ん張りどき。恐れず、不安がらず、当たり前のように日常を送ること。そしたらまたやる気も戻って、こころから笑えるようになる、と自分に言い聞かせています。
 今日のウォーキング(というか書道のお稽古に行くときに遠回りをしただけですが)にいったときに見た紅葉(落ち葉?)です。こういう小さな「感動」も日常を送る上では大切ですね。
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 何回もここで書いていますが、私は歯が悪くて、長年かかっている歯医者に「60歳をすぎると歯がぼろぼろ抜けます」とか予言されていました。「母も歯が悪くて、50代にして入れ歯なんですが、私も遺伝的に歯がもろいのでしょうか?」と歯医者に聞くと、「歯並びも遺伝しますし、骨が弱いという体質も遺伝的要素は大きいですね。一度、骨の検査を受けられたらどうでしょうか?」と勧められたので、60歳前から2、3年に一度ずつ骨の検査を受けています。
 8年前に受けた検査では、なんと! 同年代の平均値を下回る92%で、YAM値の%(もっとも骨密度が高い20代を100としたときの割合)は80%と、もう検査をしてくれた医師も「実川さんはもう少し骨が丈夫だと思ったのに・・・・」と嘆息するほどの低さでした。当時はジョギングに凝って(?)おり、一週間に2、3回7〜8キロ走ったりしていたにもかかわらず、骨密度80%はかわらず。その後も低下はせずに、骨量はやや上向きになってはいるものの(とはいっても、誤差の範囲内程度)たいして骨の状態は変わりませんでした。
医師からは「骨密度は年齢とともに下がるもので、これから上向くということはありません。骨量も減っていくものです。その低下をできるだけ抑えていくというのが重要です。食生活と日々の運動に気を配ってください。でも、くれぐれも無理はせずに。筋肉をいためては元も子もありません」と言われ続けていました。
ところが、です。 先日、また検査を受けたら、な、な、なんと、YAM値の%が6%もアップし、骨量も増えているではありませんか! あれほど「骨は劣化するばかり」と強調していた医師もびっくりする数値で、「いったい何をやったのですか?」と言われました。
考えられるのは、この2年ほぼ毎日欠かさずやっている太極拳と、太極拳できちんとした姿勢をとるために、仕事の合間や就寝前にちょこっとやっているスクワット以外考えられません。医師にそう言ったら、「そうなんですよ! 筋肉を使うことによって、骨を丈夫にするホルモンが分泌されることが最近の研究であきらかになっているんです」と言われました。
 それで納得したのが、歯の状態が最近いいことです。骨量が増えて、骨密度があがったことで、おそらく歯とそれを支える顎の骨も丈夫になったのではないか。もっと言えば、腰痛や肩こりに悩むことがなくなったのも、骨が丈夫になったおかげであり、かつ筋肉が鍛えられたからではないか。
 母は50代から骨折を繰り返し、骨粗しょう症の診断が下って薬を飲み始めたらもともと弱かった胃に負担がかかって癌ができて手術し、胆嚢も全摘し、そのために肝臓が悪くなりました。骨折するたび、また入院や治療をするたびに認知症が進行していき、自分がどこにいて、今どういう状態なのかがどうしても理解できない状態に至っています。それは恐怖と不安以外なにものでもない。ぼけたら何もわからなくなる、なんてことはないのです。また振り返ってみれば、母は20代のころから歯が悪いために肩こりと頭痛に悩まされ続け、私が学校から帰ってくると、鎮痛薬を飲んで寝ていることが頻繁にありました。あのとき痛みがおさまったら少しは運動したらよかったのだけれど、母は運動が大の苦手で大嫌いで、少しは運動したほうがいいとまわりに勧められても「そんなもの何の役にも立たない」とやろうとしませんでした。骨折を繰り返しても「老化して骨粗しょう症になるのは仕方ない。それより転ばないようにおとなしくしていないと」とやはり座ってじっとしていました。
 でも、老いれば誰でも骨粗しょう症になるわけではないのです。たとえ遺伝的に骨粗しょう症になりやすい体質であったとしても、筋肉を鍛えるなどで骨が弱くなることを食い止めることができるし、もしかしたら少しかもしれなくても上向きにだってできるのです。
 今回、骨量が増えて、医師から「骨粗しょう症になる心配はまったくありません! でも太極拳と筋トレは続けてくださいね。ただし、無理はしない範囲で」と太鼓判を押してもらって、私は久しぶりにとっても晴れやかな気持ちになりました。

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