Glamorous Life

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装う快楽

いやね、私もつい言ってしまうんですよ。

旅行の写真を出してきた人に対して(もちろん目上。というかお年寄り)

「拝見させていただきます」

宴会で話をしている人たちの前を通るとき。

「失礼。前を通らせていただきます」

写真撮影をお願いするとき。

「お写真を撮らせていただいてよろしいでしょうか?」

たぶん、どれもまちがってはいないだろう。

でも、「~させていただく」というたびに何かむずむずする違和感が。

政治家はもっとすごい。「~させていただく」のオンパレード。なんにでも「させていただく」とつけたら許されると思っているかのように大安売りだ。

「~法案を通過させていただき、ありがとうございます」って、あーた、私は全然「させていただかせていただいてないから」。えっ?!

こないだなんか、テレビのグルメ番組で、女子アナウンサーが「わー、おいしそう。いただかせていただいてよろしいでしょうか?」とシェフに聞いていて、あわわわわ、だった。

意識的に「させていただく」を避けようとしているのだけれど、そうすると相手がかすかに不満を浮かべているような気がするのだけれど、深読みしすぎ?

なので、「いただきます」とか「前を通ります」「写真撮ります」と言われても、私としては十分に謙譲の気持ちを受け取らせていただいておりますので、ご安心ください。っておい!

 

どのカテゴリに入れていいかわからないので、とりあえず「装う快楽」で。言葉使いも装いのうちっってことにします。

 友人のリエさんはずっとヨガをやっていて「疲れているときや、ストレスがたまっているときにヨガをやると、身体も心もほぐされて気持ちいい」という。

 それを聞いてやってみたくなり、私もときどき通っては「ドッグポーズ」だの「モンキーポーズ」だのとやっている。夜、眠る前にストレッチをして、3つか4つのポーズをするのもここ数カ月続けているところ。

 たしかに身体が伸びる感じはする。でも、本当に気持ちいいかといわれると、よくわからない。瞑想とかするのかと思っていたら、ぜんぜんちがって、汗がしたたり落ちるほどに身体を動かすスポーツなのだ。だからスポーツ前にやるストレッチとはあきらかにちがう。どちらかといえば筋肉トレーニングなのだろうか。翌日、身体が痛くなることはさすがにないけれど、それでもリエさんがいうように、すっきりして身体が軽くなる感じはまだない。

 それにしてもヨガのブームは長い。それだけ人を惹きつけるものがあるのだろう。それと、ちょっとクセになるところがあるみたいだ。パジャマに着替えてから、ついチャイルドポーズとかやってる自分に苦笑する。

1月2日から冬物バーゲンが始まりましたね!

昨日、横浜を通ったら、西口前がのろのろしか歩けないほどの混雑ぶりでした。みんなが大きな袋を持っているので、混雑ぶりに拍車がかかった感あり。混雑のなかに飛び込む元気はなかったのでまっすぐ帰ってきてしまいましたが、そこはやはりバーゲンだのソルドだのといった言葉が耳に入ったとたん、頭のなかでエンドレスに欲しいものがぐるぐる回ってしまう私のこと。今朝からずっと頭の隅で考えつづけ、ついに決意を固めて夕方出かけました。

近所の小さなお店で、昨年から「すてき!」と眺め、前を通りかかるたびに試着していたブーツです。ついに購入しました!

渋いキャメルの編みあげロングブーツ(でもジッパーがついているので、着脱は簡単)。

編みあげのデザインもいいけれど、色がね、なんともいえないいい感じのくすみ具合なんです。新品なのに、5年はいている感じ。クラシックな形で、スーツなどかっちりした服に合わせてもすてきだけれど、うんとフェミニンなプリントのふわふわしたスカートなんかとあわせるといい感じです。そんなスカート持ってないけれどね。

あまりにもうれしくてなでさすり、手持ちの服やタイツと合わせてはいて幸せな気分。

一日一枚のスケッチの題材にしてみました。

longboots2.jpg

ROSE(2).jpg
先週、髪を切りました。

うしろは15センチほど切り、顔側は20センチ近く切ってボブになるようにしました。

かなり長かったので、それだけ切ってもあまり変わらないといえば変わらないかもしれません。

それにしても、家族の誰ひとり気づかないとはいったいどういうことでしょうか? 人のヘアスタイルに関心が高い娘たちでさえも、私が「切ったんだ」というまで気づかない。はぁ~。

 

それはともかく、先日新聞で、女性のヘアスタイルについてコメントすることでさえセクハラになる、という記事がありました。セクハラになるコメントって、どういうのなんだ?

それで思うのは、男性、いや、日本人男性は女性の外見を褒めるのがとても下手だと思いますが、なかでもヘアスタイルについてのコメントは、褒めてるんだか、からかっているんだか、それとも変だよと注意しているんだかわからないものが多い。じゃなく、そればっかりだ。私はこれまでの人生で、ヘアスタイルについての褒め言葉で、男性から何かしらまともなコメントをもらったことがありません。少なくとも記憶にない。

たぶん、男性は女性の顔は見ても(脚や胸に目がいっても)、髪にまで目がいかないんじゃないかと思います。で、たまに上のほうまで目がいって、自分の記憶にある印象とちがうとあせる。何か変化があったんだ、と考える。でもその変化が好ましいものなのか、それともマイナス方向の変化なのか判断がつかない。加えて、変化が長短、カール、色程度しか思いつかない。しかも以前の記憶とあまりにも大きくちがっていないかぎり(真っ黒が金色になっているとか、坊主になったとか)「何か変わった」という認識で終わってしまう。

つまり、大多数の男性は女性の髪型なんてどうでもいい、とまではいわないまでも、あまり関心がないのだと思います。だから、男性に「女性の髪型であなたの好みは?」という質問を投げかけても、旧態依然というのか、誰もが同じことをいいます。「さらりとしたロングヘア」。はぁ~。

だから、女性のヘアスタイルをうまく褒めることができると、男性はポイントを稼げます。

それでは、セクハラにならずに女性の髪型を褒めるにはどうしたらいいか?

「似合っている」「いいね」は無難ですが、そんな褒め方では「そう? ありがと」で終わってしまいます。言い方によっては「気持ち悪い」と思われてしまうかも。

私の場合は、まず変化に気づいてくれること、どんな変化なのか的確に指摘して「前もよかったけれど、今度のヘアスタイルはもっとおしゃれな感じだ」とか「思い切ったね」と変わったこと自体を褒めてくれることです。

とまあ、言いたいことを言ってみました。誰も髪を切ったのに気づいてくれないから。

 

昨日やっと仕事納め。今日は掃除と買い物。なんかもう、すごく疲れています。正月が来る前にこんなに疲れていていいのだろうか?

画像は相変わらず凝っている「3分スケッチ」で、お正月用に飾ったバラの花のスケッチ。すごく変わった色と形が気に入って「これを中心にして、パープルのチューリップをあわせて」と頼んだら、花屋さんが「お正月だから縁起をかついでバラは7本に、松もいれましょう」とつくってくれました。えーっと、スケッチはむずかしいです。

東京は季節も昼夜も失っているメトロポリスです。

真夏でもブーツをはけるし、真冬でもタンクトップが着られる。

だからコートはもう必要ない、と思っていて、7年前にヘルムート・ラングの膝上丈のコートを清水買いをして以来、手を出さないでいました。

ところが先日、ウチの近所の小さなセレクトショップがバーゲンをしていて、妹と一緒に襲撃(まさに猛禽が肉をあさるごとく)したとき、以前からずっと迷っていたロングコートを購入しました。

ニューヨークのデザイナーの作だそうです。キモノのような打ち合わせの襟元がポイントで、ベルトでしぼらないとゆるいAラインで広がります。ベルトをしてもよし、しなくてもよし。シルエットが美しい。

こまかいグレンチェックでのウール地で、膝下10センチくらいまであります。この丈のコートは30年前に流行ったとき以来もっていません。

薄手なので、冬の寒さを感じさせないメトロポリスで地下鉄に乗っても汗をかかないですみます。

ただ、気温が5度を下回ると寒い。マフラーをまかずにはいられません。

しばらく着て歩いて思ったのは、これをコートととらえてはいけない、ということです。

コートとドレスの中間くらいに位置するはおりもの。マフラーやストール、太いベルト、ブーツ、アクセサリーなどをプラスして完成する服なのだということ。

だから楽しいんだけれど。

 

ヘタクソですが、スケッチを載せてみます。

先日「カラースケッチも3分」(山田雅夫著 光文社新書)という新書を書評し、スケッチを描いてみたくなって即12色色鉛筆を買ってきました。まだほとんど描いていませんが、来年は着るもの、食べるものをスケッチしていきたいなと思っています。

 

coat(3).jpg

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