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青黒を追いかけて

ガンバ大阪 0-2 ヴァンフォーレ甲府

得点者:パウリーニョ、ハーフナーマイク(甲府)

 

正直、ブログを書く気力がわかなかったです。書くのをやめよう、とさえ昨晩は思っていました。

きのうの酷い敗戦をなかったことにしよう、とかうじうじ寝床の中で考えました。

でも、朝目をぱっちり覚ましたときに、思いました。

それでもやっぱりゆ☆☆☆うするのはガンバだ!

私がそう願わないで、誰が後押しできるってんだ?!

今シーズン、「これはいける!」と思えるような補強のニュースに一度も踊れなかったばかりか、主力が立て続けにシーズン途中に抜けていき、ちょっとうまくいきかけるとつぎからつぎへと中心選手が怪我をし、チームが安定しないにもかかわらずかろうじて首位。

以前の鹿島や、昨年の名古屋のように、「決して崩れない土台」「絶対の強み」があるわけではない。それどころか総合力としてはかなり見劣りするチーム力だし、攻撃を看板にしているために、かなり脆いところがあるのがガンバです。そんなチームがここまで来れただけでもすごいことだ、と思い返しました。シーズン初めに「この選手層では、まあACL出場獲得圏内の3位に入ればめっけもの」と私は言っちゃってましたし。「シーズン途中にアドリアーノや宇佐美が移籍したら、どうなっちゃうんだろうね」とも言っていた。それがここまで善戦しているんです。そこは高く評価しなくっちゃ。

たしかに痛い痛い敗戦です。しかも、今季初の完封負け。自分たちの戦い方に疑問がわいてくるかもしれません。自信も失っているかもしれない。

でも、下を向くヒマも必要もありませんよ。

あと7戦。

大事な最後の目標に向かって、また来週からがんばりまっしょい!

(と言いながら、遠藤さんを休ませてあげたい、と心底思いましたよ。走れない、蹴れない、そもそも重心を保つことさえおぼつかない、そんな選手をピッチに立たすことの意味と意義を問いただしたいです)

 

マリノス 1-1 ガンバ

得点者:兵藤(マリノス)、ラフィーニャ(ガンバ)

 

最強の盾(マリノス)と最強の矛(ガンバ)の対決、とエルゴラに書かれたらしい一戦。リーグ最少失点を誇るマリノスと、最多得点を誇るガンバ。その評判通りの試合内容となりました。

待機列に並んだら熱中症でやばい、というほどの暑さだったので、早めに到着しながらも新横浜駅近くのスタバでしばし休憩。16時少し前に到着したら、まーこれが長蛇の列なんですわ。毎回思いますが、関東になんでこんなに大勢ガンバサポがいるのだろう? あ、私もその一人なんだけれどね。ゴール裏は試合開始2時間前に半分ほど埋まりました。

まったりとお昼ごはんなんか食べているところに、いつもの観戦仲間が集まってきます。すごく久しぶり。千葉、FC東京、湘南、と関東圏のチームがJ2に行ってしまったために、会える機会が少しずつ減っているような気がする。川崎までいなくなったらどうしてくれるんだ、と蒼くなったけれど、大丈夫そうですね。

試合開始直後こそマリノスが攻めてきましたが、そこをしのいだあとはラフィーニャとイグノを中心に攻める攻める攻める。でも、さすがのマリノス。中沢選手を中心にがっちり守って、ガンバ攻撃陣に思うように攻撃させません。それでも、前半20分過ぎかな? イグノ選手のヘディングが決まったと思ったらオフサイド(ハイタッチをしてしまったよ、ったく)。またもやイグノ選手のシュートが決まったと思ったら、左ポストくんという13番目の選手ががっちり防ぐ。(この左ポストくん、後半にもアフォンソ選手のシュートを防いで、ほんと大活躍でしたわ)

そこで2回ほど「たられば」。ああ、あのときのゴールが決まって先制していれば......試合はまったくちがう方向にいっただろうに......。

そうこうしているうちに、攻め入ってきたマリノスのキャプテン兵藤選手にペナルティエリア外側からシュートを撃たれて先制されてしまいます。この得点が決まったあと、ガンバはあきらかにペースダウンしてしまってなかなか前にボールが運べなくなる。

この試合の悪い意味でのキーマンは遠藤選手でした。年に何回かある「ヤット省エネ仕様デー」。ミスパスを繰り返し(しかもかなーりやばいミスパス。思えば失点も彼が武井選手に出そうとしたパスをカットされたところから始まっています)、パスが弱く、しかも走らない。あきらかに体調不良。ガンバの攻撃にリズムが出ません。武井選手がなかなか前線にからめないのは、遠藤選手からのパスが短く弱いからではないか、と思いました。

そして1点リードされたまま後半へ。ハーフタイムから戻ってきた西野監督が、アフォンソ選手をつかまえて3分間ほど指示を与えていました。(何語だろう? アフォンソははい、はい、と頷いていましたが)後半もぐでぐでした立ち上がりで、私は恒例の腕組みふんぞり返り上から目線(文字通りの意味で、単にピッチを見下ろす目線になることです)観戦になりかけます。すると、二川選手、武井選手という前目の両サイドをキム・スンヨン選手、アフォンソ選手と2枚変え。

さあ、そこからのガンバさんがすごかった。4分たたないうちに左サイドの明神選手の折り返しをもらった藤春選手が切りこんで絶妙クロス。なぜかドフリーだったラフィニャ選手が見事なヘディングでGOAL!

ガンバゴール裏大はしゃぎ。試合前にも立ち上がらなかった人たちまで、それから10分以上続いたガンバの猛攻の間、拍手しっぱなし。

ここでも2回ほどたられば。この時間帯に遠藤選手のあのシュートがGK正面でなければ、アフォンソ選手のシュートが入っていれば、ラフィーニャ選手が撃っていれば......勝てたのになあ。

マリノスもFW2枚をキム・クナン選手と大黒選手に交替してきましたが、実はこっそりつぶやきました。この交替、助かったー!

なぜなら、その後のマリノスは中盤をすべてすっ飛ばして、ボールを拾えたらすぐにロングボールをこの2人にあててカウンターをする以外、攻撃をしなくなるからです。それがはっきり読める交替だったな。

その後もガンバはセカンドボールを拾いまくり(私の計算では8割は拾っていた)、攻撃しまくり、マリノスはたまに拾えたセカンドを前に運ぶものの、何せ中盤の選手がいないので、見当外れのクロスをあげるか、FKを得るくらいしかチャンスはなし。よくわからないけれど、マリノスは後半たぶん3本くらいしかシュートを撃っていなかったと思います。そのうち2本はFKとCK。

試合終了のホイッスルが吹かれたとき、まさかもう90分が経過したとは思わなくて「え? 今の笛、何?」とか思っちゃいましたよ。それくらい時間が短く感じられた試合でした。

浦和サポの人が昨日日産スタジアムで観戦していたそうで、「ひさびさに歯ごたえのある試合を見たよ。首位決戦にふさわしい内容だったね」と言われました。うれしいような、でも、勝てなかったからくやしいような、複雑な心境。

まだまだガンバの試行錯誤は続きます。こういう試合できっちり勝ちをおさめられるようになるまで、強豪とは呼ばんといてほしいなあ。

昨日のMOMは文句なしに藤春選手。スタメン4試合目(福岡戦を含む)で、最初のころよりはるかに成長しました。やっぱりね、試合に出てナンボですね。ラフィーニャにあげたクロスもよかったけれど、私が気に入ったのは左サイドの13番(あとで調べたら小林選手でした)からのボールの奪い方がとてもよかったこと。彼にクロスをあげさせないように、あげさせてもシュートコースを消せるように、かなり考えてやっていました。あと、足が速い! 攻撃に前に出ていて、カウンターになったときにものすごい勢いで走ってきて渡辺千真選手のシュートをとめたのは、あれはすごかった!若い選手が成長して活躍するのはうれしいな。

ゆ☆☆☆うという言葉がつぶやけるようになるまで、また先は長い! 若手もベテランも、怪我明けの選手もキレキレの選手も、みんなで一戦一戦の大切に戦っていってほしいです。

ガンバ大阪 2-0 大宮アルディージャ

得点者:イグノ、ラフィーニャ(ガンバ)

 

 帰国するなり録画チェック。結果はすでに知っていたので安心して見られました。なんというか......落ち着いてやっている、と言えばいいのか、テンション低めというのか、ガンバさんは激しく攻めるわけでもなく、かといって激しく防ぎまくるわけでもなく、淡々と試合を進めていましたね。

 よかったのは、大宮に攻められているようでいて、試合のコントロールは終始ガンバが握っていたこと。前半の半ばまでと、後半立ち上がりの10分ほどに大宮に攻め込まれていましたが、以前のように「ひー、無理です、そこ!」という危ないシーンはラファエルが左から撃ったシュートくらいしかなかった。藤ヶ谷選手があれは神ブロックだったな。

 まあ、そういうわけであまり心拍数があがることなく録画を見終わり、ガンバ欠乏症が解消されました。

 明日はまたもや首位攻防戦です。1ヵ月で3回目。この試合に勝たないことにはどうしようもありません。苦手のマリノス、苦手の日産スタジアム(勝った記憶が2005年の1回しかない。それも4-3のバカ試合。中沢選手(マリノス)のボールをかっさらって、前田選手がゴールしたのが決勝点って試合でしたよ→失礼しました。2009年にも勝っていました。ざぶろうさん、ありがとうございます。でも私の記憶からはその記録は消えていましたw)。かなり厳しい試合になることが予想されます。私は久々の生観戦です! すべてのゲンをかついで参戦します。

ヴィッセル神戸 0-4 ガンバ大阪

得点者:武井、キム・スンヨン、イ・グノ、二川(全員ガンバ)

(今回もすべて敬称略です)

 個人的に一番盛り上がって、西野監督を「すごい!」と思ったのは、後半30分過ぎにヤットをフタと交代させた采配。内転筋を傷めているというフタはベンチからスタート。イグノの3点目が決まったところで、今夏出ずっぱりのヤットに、代表に備えて休みをとらせることもあってかフタと交代させました。

 その前にアフォンソを出していたこともあって、もしかすると大塚? と思っていたのだけれど、そこにフタを出したところに西野さんの意図があったような。つまり、交代は若手のお試しだけじゃないんだよ、ベテランに試合をうまくクローズさせるのだよ、そしてヤットに代わってそれができるのは、フタなんだ、ってことですね。そうですよね?>西野監督。

 そしてそのフタが、守備にもがんばっていたけれど、カウンターの組み立てに何回となくからんで(アフォンソ、ドフリーで撃ったあのシュートはもう少し上のほうをねらって決めなくちゃ。ま、北本が神セーブだったんだけれど)、最後は自分でダメ押しゴール。そのあとアフォンソに高い高いをされて、ものすごくうれしそうでした。19歳少年に抱きあげられる31歳のおじさん、もとい、ベテラン選手。いい構図です。

http://www.jsgoal.jp/photo/00081800/00081855.html

 スンヨンと武井を2列目に並べ、その2人が得点したことも「攻撃のオプションがまた増えた」ということでうれしい。武井、がんばっていました。でも、あらためて思ったのは、SBの選手じゃないなあってこと。前節の右SBもがんばってはいたけれど、やはりボランチかせいぜい2列目の選手じゃないのかな。しっかし、今日も改めて思ったけれど、1年前に比べると、驚くほど成長しましたよね。同じく成長した下平が怪我ってことで、ほんと残念です。

 その下平に代わって今季2度目の先発となった藤春。技術、ポジショニング、走り、どれもまだまだではありますが、試合を重ねるごとに成長していく可能性はあるな、と好感触でした。初出場となった福岡戦よりはるかによかったから。シュートも2本撃ったよね。で、昨日一番の「藤春効果」は、DF陣全員の緊張が途切れなかったことです。(後半に途切れた人がまあいないでもなかったけれど......)若手の新人を出すと、そういう効果があるんですね。2点取るとたちまち緩んでしまうガンバ戦士たちには、活性剤として新人投入が効き目あります。

 神戸がなんというか、アレな出来だったこともありますが、2戦連続の完封勝利。しばらくゆっくり休んで、9月10日からまた熱い戦いを期待しています。

 最後に。「7、8月の厳しい13試合連戦を8勝4分1敗で乗り切ったことはどう思いますか?」という記者の質問に対して西野監督。「そりゃもう想定外で」。あの、語尾が途切れましたが、そこは当然ながら「想定外の善戦」もしくは「想定外の喜び」と続くんですよね? しかし、監督が予想もしていなかったのだから、サポだって予想だにしていませんでしたよ。でも、ここで緩んではだめです。5文字は禁句禁句。

 

ガンバ 2-0 柏

得点者:大塚翔平、平井将生(ともにガンバ......ガンバユース出身です)

(今日はすべて敬称略です)

 せっかくの首位対決だというのに、両チームともミスが多く、決定的なシュートもあまり打たないままに前半終了。とくにDFの約一名に「ひー、やめてよー」というミス散見。「万博に呼ばれている」とビョーキを主張して現地観戦していた同志からは「肝が冷えました」と報告あり。テレビで見ていたら、心臓を冷たい手でつかまれたような気分でしたよ。

後半開始から「気持ちは入っているらしいけれど、どうも前にいけません」というグノに交代してショーキ。そして、そして、そして、スンヨンに交代して、今季初出場の大塚が入りました。

私の心臓の拍動、一気にUP↑。でもショーヘイは緊張感からか、ミス連発。そのたびにヤットと明神さんが若い後輩に声をかけていたのが印象的でした。2人ともやさしいなあ。ヤットからのパスをうけ損なったショーヘイに向かって、ヤットが何か言っている。口の動きを勝手に「ドンマイ。思い切ってやれ」と読みましたよ。いや、私が心の中で思っていただけですが。ドンマイなんて死語だよね。

そして80分には同じく初出場のアフォンソ登場。私も初めて見ました。19歳ですってよ。印象としては「もっさり、ぬるぬる」。ストライカーらしいキレはあまり感じなかったけれど、中盤の右サイド全体に膜がかかったみたいな動きで、柏の選手がなぜか彼のいる半径3メートルを避けるように動いていたのが印象的。

で、この2人が入ってからというもの、というより、大塚が明神さんに何かささやかれてミドルシュートを撃ってからというもの、ガンバに攻めのスイッチが入ります。いつ決まってもおかしくない「爆発数秒前」状態になったところで、大塚がクロスのつもりであげたボール(でも低めの弾道だった)が相手選手のワグネルにあたってGOAL

その1分後、今度はアフォンソがゴールライン際で粘って、柏のDF近藤からボールを奪い、マイナスに入れたところに平井! それまでさんざんやさしいシュートを外しまくっていたのに、あの場面では落ち着いて強いボールを蹴ってGOAL!

あとは高木と明神さんを中心に危ない場面をさほどつくられることなくクローズド。なんと、柏相手に無失点、完封ですよ。

実を言うと、大塚がピッチに立ったとたんに涙線が緩み始め、ゴールが決まって西野さんのところに駆け寄って抱きついたときについに決壊。同期だけれど年下の宇佐美ばかりがクローズアップされるところで、彼は相当に悩んでいたと思うんです。サブにも入れない日が続いていたから。その秘めた熱い思いをぶつけたゴールでした。

さて、今日の勝因をあげておきます。

1)夏場の連戦は総力戦でいかねばならない、ということを就任10年目にして悟った指揮官。今節の試合で疲れが見えたグノとスンヨンを途中交代させたこともですが、前節に明神さんとフタを後半の途中まで休ませたことも大きかった。あとはヤットと智をいつ休ませるか、ですね。

2)途中交代の選手、それも「出たら必ず結果を出そう」と必死だった選手に時間を与えた、という采配もとってもよかった。大塚選手のGOALが決まった瞬間、大塚選手よりも大喜びで大ジャンプした西野さん、ステキです!

3)武井が成長した。下平も成長した。試合に出続けることで得ることはほんとに大きい。この2人がいることを「ありがたや」と思う日がくることは、実は1年前に考えもしませんでした。

4)そうはいってもヤットと明神さんとフタは偉大。この3人を見ていると「サッカーを知っている」という言葉の意味が身にしみてわかります。

 大塚? アフォンソ? 誰それ?っていう選手が活躍すること。それはチームの底上げ(西野さんの言葉を借りるとスケールアップ)になります。そういう選手が活躍してくれるのは、チームに大きなエネルギーを与えるし、サポーターにとってもほんとにうれしいですね。とくに大塚はユースのころから見てきたから、喜びもひとしおです(ひそかにフタの後継者って思っていたんだけれど、考えてみると誰もフタの代わりにはならないなあ。フタはフタだ。万博のピッチが生んだ特別天然記念人)

 つぎは天敵、神戸です。締めていきましょう!(→同志の言葉)

 

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