Glamorous Life

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青黒を追いかけて

横浜Fマリノス 1-0 ガンバ大阪

得点者:横浜Fマリノスの誰か(たしか天野という選手。記憶がおぼろ)

 

 暑かったです。終わり。

 いや、終わってはいけませんね。なんというか、ガンバのいまの力(のなさ)と、将来(たぶん来年か再来年)への希望の両方を感じて、悔しさとほのかな期待感とが入り混じってスタジアムをあとにしました。

 外国人FW頼みでやってきたことのツケがまわっていること。黄金の中盤(笑)が実はもう勤続疲労によりかなり錆びついていること。若手に経験不足と力不足で最後のひと押しの力が出ないこと。そして何よりも、DFの足と頭が後半にいきなり回転不足になってしまうこと。

 ほら、シロートの私でさえも問題点ははっきりあげられますよ。私でさえもあげられるのだから、相手チームは全員思っていることでしょう。「ガンバ、たいしことない」「後半にカウンターをかければ一発だ」ははは(力なく笑う)

 それでもオプティミスティックに私は考えましたよ。

 もう立て直しではなく、もう一度あらたにチームを作り変える、という意識が持てれば、大丈夫、新生ガンバが見られるってね。でもって、監督以外はたぶん「これまでのスタイルに固執していてはだめなんだ」と考えていると思います。それがわかっていながら身体がついていっていない筆頭が約2名ほどいて、それがいまの大きな問題なのですが、たぶん、今季いっぱいはしかたないだろうなあ。

 昨日、スタジアムから駅に歩いていく途中、10番と33番と13番ユニを着た青黒い若者たち数人が話していました。予想外に明るい声で。

「これまでの試合に比べたらなんぼかよかったで。負けたけれどな」

「京都戦見せられたあとやったから、今日の試合内容やったら負けても希望がつなげるわ。負けたらあかんねんけどな」

「やっと攻撃の形が見えてきたな。期待できる。やっぱり宇佐美はなんかちがう(もちろん33番ユニ着用)」

 後ろから声をかけたくなりました。

「来年に期待しよう!」

 そうやって自分を励まして、さあ、今週もがんばろう!

 

3日間の連休は、文字通りiPhoneとともに過ごしたジツカワです。

やっていることの半分以上がアプリの検索。もっとネット閲覧をするかと思っていたけれど、最近ちょっとネットそのものに飽きてきたこともあり、15分ほどまわったところでやめちゃってます。(でも、試合終了後まもなく、YouTubeでJリーグダイジェストが見られたのには感動したぞ)

iPhone購入動機の1つが「ちゃんとした辞書がほしい」でした。これまでもネットで無料の辞書(英和、仏和、国語、漢字)は使用してきたけれど、なんというかな、探している言葉プラスアルファを見つけるのにふさわしい辞書にネットで出会ったことがなくて、結局紙辞書か電子辞書を引きなおしってことが多かったのです。翻訳では辞書に載っている言葉をそのまま使うことはあまりなくて(私の場合)、つねづね不満でした。私の場合、インスピレーションの手掛かりを得るために辞書を引くってことが多い。そして私がインスピレーションを得やすい辞書があるんですね。つまり私と相性がいい辞書。それは例文の巧みさだったり、言葉の並べ方だったり、語源の説明だったりして、一概には言えないのですが、一つだけ言えるのは「たくさん並べりゃいいってもんじゃないだろう!」という怒りを私に与えない辞書であることが重要。言葉の並べ方や説明に秩序があり、解釈に共感と発見があるのが私にとってのいい辞書です。今のところ、私のお気に入りの英和はランダムハウスで、リーダースやオクスフォード(英英)も使うのだけれど、どうしても「最後はランダムハウス」に行き着きます。私の「脳内グーグル機能」と一番マッチしているせいかな。

それを越える辞書アプリがないか、というのがアプリ探索の目的でした。結論は......今のところ、見つけてないです。しかたなくウィズダムを入れました。これがいいかどうかわからないけれど、消去法でまあこれがいいかな、と。新幹線のなかで仕事をしていたのですが、それには十分用が足りました。

仏和はまだ迷っています。って、迷うほどないけれどね。ロベールしかないよね?(→フランス語専門の方に訊いている)中国語は小学館のを大枚はらっていれました。初心者なので十分役立つし、読んでいるだけで楽しい。実際、朝起きてから「これは中国語でなんというか?」とすぐにiPhoneくんに訊いて楽しんでます。

そのほかアプリ検索でいろいろ楽しいし、iPodも活用しているし、iPhoneで当分楽しめそうです。

連休は大阪の実家へ。ええ、ええ、ガンバの「伝説の試合」を観戦した勝ち組です(えばっていいよね!)。ヤットのロスタイムゴールの直後は、泣きましたよ。身体がふるえて、自然に涙がこぼれました。W杯のFK以上の感動だったかも。やはりガンバで、しかもナマ観戦での感動は最高です。試合内容は......でしたが、もういいんだ、そういうことは。ルーカスが骨折で離脱だそうですが、そういうことは悔やんでもしかたない。若手を成長させるチャンスと腹をくくって、がんばれ、ガンバ!

父が私のiPhoneを見てすごくうらやましがって、iPodnanoを購入したい、と言い出したので一緒に電機店に行きました。身体の自由がしだいにきかなくなって、よろよろしている父ですが、炎天下のなかを「iPodを買う!」という執念で杖をつきながら行く姿にちょっと感動。CDから楽曲を取りこむ方法を教えながら、「でも、お父さんには無理だろうなあ」と思っていたら、今朝電話があり、さっそく新しいCDを10枚以上取り入れて聴いている、とのこと。アルバムのリストが見えないので拡大鏡を使っているそうです。音量の調節一つにも苦労しているようですが、それでも新しい機器を使いたいというその意欲に感動。86歳の挑戦、がんばれ!

いやいや、タコ並みの予想能力を持つジツカワですよ(自慢)。スペイン、見事に優勝! これで私のtotoも優勝!

前半が終わったところで、zaburouさんに「オランダに退場者が出て、それから試合が動きますね」と送ったら、そのとおりになりました。ま、それはあの主審のイエローカード大放出を見ていれば誰でもわかること。後半の15分までに7人が1枚ずつイエローをもらうというオランダが、退場者を出さずに乗り切れるわけがありませんでした。(とくに前半、デヨングがシャビ・アロンソにキックボクシング並みのキックを入れたときには、「こいつを退場にしろ!」と殺意をおぼえましたよ)

それだけファウルをくらい、ときには危ういプレッシングを受けながらも、スペインは最後の最後までパスにこだわっていました。前に大きく蹴ってどうにかしてちょうだいサッカーではなかった。それはトーレスの不振(結局ケガだったんですね)により、前で受けて落してなんとかしましょうという2トップ体制が機能しなかったこともあるんでしょうが、それにしてもこまかいパスと長いサイドチェンジを織り交ぜた「パスワーク」の美学をつらぬきましたね。スイスに負けたときに、少しはあきらめるかと思ったら、決勝の延長戦にいたるまでパス、パス、パス。

そして最後の最後に結実。得点シーンのセスク→イニエスタのパスは美しかった。あれがスペイン・サッカーの真骨頂なんじゃないでしょうか。

どこにでも顔を出して、ボールを落ち着かせるシャビもすばらしかった。いつまでも見ていたい選手でした。2008年ユーロよりも、シャビはボールを失わず、パスミスもぐっと少ない。まだまだ進化している選手なのだな、と感心します。

振り返れば2006年の決勝は、試合自体はまるでおもしろくなく、見せ場はジダンの頭突きだけというさびしさでした。

それを思うと、今回の決勝は3時30分に起きる価値が十分ありました。シャビのふところの深さ。イニエスタのトラップの見事さ。ビジャのポジショニングと裏に抜けるスピード。セルヒオ・ラモスとカプテビラの上下動。プジョルのボール奪取力。カシージャスのセービング能力。オランダではスナイデルのシュート能力。(嫌いだけれど)ロッベンのドリブル。見どころは山のようにありましたね。2006年決勝DVDは一回も見直さないままお蔵入りですが、2010年今年の決勝は何回も見直すと思います。

スペイン、優勝おめでとう!

優勝するのにふさわしいチームが優勝して、ほんとうれしいです。

朝3時30分に起きてスペインVSドイツをスカパー観戦。

この観戦に備えて早寝早起きを実行してきました。

予想に反して、スペインがポゼッションしまくりのいつものスペインだったのに対して、ドイツはミュラーの欠場がひびいて縦へのきわどいボールが入らない。クローゼは相変わらず前を向かすとこわいけれど、そのクローゼにボールがわたったのは前半2回のみ。加えて、なぜかポドルスキーがさえない。シュバインシュタイガーはいつも通り......のはずなんだけれど、フォローがないのでボールを持っても前に出せず、しかたなく出すバックパスと横パスは見事にスペインに拾われる。

で、スペインがよかったか、というと......やっぱりワントップはきついなあ。ビジャとトーレスの2トップだからこそ「攻撃的パスサッカー」が生きるスペインでしょう。トーレスが大不振だからしかたないとはいえ、それならもう一人得点力がある、たとえばダリオ・シルバあたりを持ってきたらよかったんじゃないの。ビジャがボールを持つと3人のデカイドイツ選手が囲むので、ときにビジャが別の意味で消されておりました。あれではビジャは生きません。シャビが何回となく裏を取るパスをビジャに出していましたが、何せ強力なドイツCBだからシュート体勢まで持っていけない。

これじゃPKかFKしか点が入らないんじゃないか、と思っていたら、CKからなんとプジョルがヘディングでたたきこんでスペイン先制! やっぱりね。スペインはこれまでの反省からか、中盤からのプレッシングをものすごく強化して、ピケとプジョルが「魂の跳ね返し」をやっていたし、ドイツは危ないときには必ず前線の選手(クローゼ、ポドルスキー、エジル)まで自陣に帰って守備をしていたので、流れのなかからの得点はとてもむずかしい、と思っていました。

今回のW杯では先制されると負ける確率が非常に高いし、しかも先制点が68分という時間だったので「これでスペイン勝つな」とひそかに心のなかで凱歌をあげました。

その理由は、まあ、スペインを応援している、というのがあるのだけれど、大会前に仲間内のW杯予想で、私がただ一人「オランダVSスペインの決勝戦」を予想していたから。「日本の最初の得点者=本田」を当てたのも私一人だったので、これで私の予想は一人勝ち。もう優勝ですよね。あとビジャが得点王になってくれたら文句なしです。

ただし、私は日本がグループリーグを勝ち抜くと予想していなかったし、ウルグアイとパラグアイがこれほど善戦することも予想していませんでした。(でも、ブラジルとアルゼンチンは決勝まで残らないと思っていた。南米予選を見ていて、これじゃなあ、とため息をついていたから)

残すところ、あと2試合。長い1か月が終わろうとしています。l

もしドイツVSオランダだったら起きる元気がなかったかもしれませんが、スペインVSオランダはぜひ見たい! 

つぎは得点を頼むぞ>ビジャ

昨晩のトークセッションは無事終了。多くの方にご来場いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

とくにご来場いただいたガンバサポの方々から「ブログを読んでます」「またスタジアムでお会いしましょう」と声をかけてくださったことがうれしかった! トークの内容も、ガンバサポ魂を炸裂させてしまいました。岡田監督のことはさておき「西野さんならこうやっていた」とか、言いたい放題な私でした。他チームサポはもとより、代表サポのかたがた、ほんとすみません。

南アフリカ帰りのmimi-gaさんからブブセラをいただきました。会場でいきなりふって吹いていただきました。(「恥ずかしい」と言いながら吹いてくださったmimi-gaさん、ありがとうございます!)。あのひと吹きで、南アフリカが実感できましたよね! 一瞬「ブー」とやってもらっただけなのに、相当の音量! これがいくつも鳴り響いていた会場のやかましさが想像できて、W杯の盛り上がりを池袋で実感しました。

さて、今朝のニュースでは、リバプールが遠藤ヤットに興味を持っているとか。彼の能力に関してはまったく問題はないと思うので、移籍が実現するといいなあ、と心底願っています。が、昨日のトークショーでも話しましたが、いま、欧州のサッカークラブは、ビッグクラブであっても深刻な財政危機です。リバプールの財政危機はすでに1年以上前からささやかれてきて、よほどのホワイトナイトがあらわれないと早晩破たん、とまで言われています。かといって、今のこの経済状況では買い手ははたして見つかるでしょうか? ロシアやアメリカのファンドへの売却も、チェルシーやマンチェスター・ユナイテッドを見ていると地元が反対するだろうなあ。いや、それ以上にロシアやアメリカが食指を動かすとは思えない。あとは中国かインドだけれど、それももろもろの理由で実現度が低い(費用対効果をしつこく求めてきそうだし、そもそもサッカーにどの程度興味を持っているのかわからない)。そのリバプール、なんと看板のスティーヴン・ジェラードも手放すと言っているのですから、戦力の凋落は必至。そうなると来季は今季の7位を確保するのも厳しいでしょう。そんなクラブが、たとえ移籍金ゼロだったとしても(ありえないけれど)、30歳の英語が話せない日本人を獲得するのは、シロート考えでもむずかしそうです。

というようなことを考えつつ、あと3試合、W杯をたっぷり楽しみたいです。

昨晩、mimi-gaさんからいただいたおみやげのブブセラとW杯向け南アフリカのガイド冊子、拙訳書『サッカーが勝ち取った自由』、そしてつぎに翻訳する"Africa United"を、日本戦のときに着用していたヤットの代表ユニとともに記念に残します。

2010W杯記念ブブセラ.jpg

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