ランチョンマット

最後の晩餐は、ミシュラン三ツ星の豪華なディナーよりも、自分でつくった一汁三菜にしたい。おいしいものをつくりたい。おいしいものを食べさせたい。

私の身体には「食べものスイッチ」というのがあって、たとえば「牛肉スイッチ」が押されいると、考えること、見るもの、聞くもの、全部が「肉、ニク、にっくにく」となってしまいます。限界点まできたところで、あああ、もうダメ......と肉屋に走ってステーキを買ってきて、レアでかぶりつき、そう、これ、私の身体が求めていたのは......ちょっとエロイ? でもそれくらいの欲求です。先祖の血が呼んでいる、とはいいません。先祖はそれほど肉を食べていたとは思えないから。

そして最近は「寿司スイッチ」がONになっていたので、友人たちとの忘年会が「築地でお寿司」と聞いてからは、頭のなかをシブがき隊の「スシ食いねえ!」が延々と回り続けるという始末。

(いきなり話が飛びますが、シブがき隊の歌には「スシ食いねえ!」(「Oh!SUSHI」という英語ヴァージョンもあるの、知ってました?)だけじゃなく、文字通り飛んじゃっているものが多いといまふり返って思います。だって「飛んで火にいる夏の令嬢」ですよ! 「処女的衝撃」(ヴァージンショック)」ですよ!)

行ったのは築地の「すしざんまい」

特選 すしざんまいコース 3000円。

突き出し、サラダ、トロ、赤身、うに、いくら、平目、鯛、イカ、帆立、鰺、赤貝、ぼたん海老(私はほかのものに替えてもらったが)特大穴子、赤だし。

これだけで十分おなかいっぱいのはずなのに、雰囲気で「スシ食いねえ!」がまた回り始め、ネギトロと穴きゅうの巻物を4人前(4人で行ったのです、念のため)追加し、「もう食べられない」「しばらく寿司はいいです」というところまで食べたおしました。ビールも飲んで、一人5千円を切るお値段。シャリがちょっと甘いのがナンだけれど、ネタはそこそこよし。

築地は犬も歩けば鮨屋にあたる、という「寿司しかない地区」。今度シブがき隊が鮨屋の格好で踊り始めたら、ここに直行ですね。

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motoko
 人生でたいせつなものは本とサッカーと料理とファッションに教えてもらった、などと言ってみたいモノカキの日常

PROFILE

 職業はモノカキ/翻訳業。書いていきたいテーマは「女」「子ども」「衣食住」。得意技はなんでも一晩寝ると忘れること。
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