ランチョンマット

最後の晩餐は、ミシュラン三ツ星の豪華なディナーよりも、自分でつくった一汁三菜にしたい。おいしいものをつくりたい。おいしいものを食べさせたい。

sleeping(1).JPG

(仏像に見守られてぐっすり眠る子ども。外は暑いが、仏殿のなかはひんやり)street.JPG

(並ぶ、並ぶ、歩道に屋台が並ぶ)

 

いってきました、1年で一番暑いというタイ、バンコクに!

蒸し暑くて、体力的にはきつい日程(2泊4日。1泊は機内)ではありましたが、楽しさは濃縮度300%くらいでした。

楽しかった理由の120%くらいは「ガンバが試合に勝って、アジアチャンピオンズリーグ予選リーグを勝ち抜き、決勝トーナメントに進んだから」でありますが、それ以外にもいろいろ楽しいことがありました。

バンコクは大都会ではありますが、観光地ではありません。だから暑さに負けずに出かけていくに足る観光物件は数少ないのですが、おかげでというか、観光地以外の場所がおもしろい! ふつうの人の、ふつうの暮らしが結局一番おもしろいものね。

おもしろかったものの一つが、歩道の光景でした。

同行した方が「タイの人はいったい歩道をなんやと思うてんねん!」とツッコンデいましたが、歩くのに苦労するほどそこいらじゅう屋台だらけ。歩道には屋台が並んでいるだけではありません。生活の場が歩道なのです。子どもが走り回り、犬がねそべり、男の人たちは涼みがてらなんかわからないけれど椅子と机を持ち出してボードゲームに興じ、女の人たちは屋台で働いていなければそこらへんに座ってぐでぐでおしゃべりしています。ときには歩道に持ち出した長椅子の上で昼寝をする人も。

昼寝といえば、人間も動物もみんなそこいらじゅうで昼寝しています。ワット・ポーという寺院では、黄金の仏様も昼寝。

一番かわいいと思ったのが、寺院の仏様たちに見守られながらぐっすり眠っている坊やでした。

つぎにおもしろかったのが、その歩道に並ぶ屋台でした。

しかも朝っぱらからもう並んでいる。夕方に同じところを通ったら、同じ野菜がいささかしなびて並んでました。朝早くから炎天下に並べておく意味は? と考える時点で日本人です。タイの人にいわせれば、長い時間並べていれば、たくさん売れるはずなのです。

でも食べ物には、ちょっと手が出なかった。40度近い気温のなかで、蠅がぶんぶんたかっている茶色に変色した肉を、排気ガスにまみれながらおばさんが真っ黒な手で切り、チョコレート色に変色した一切れをすぐそばの犬に投げ与え、残りを油まみれの真っ黒なフライパンで刻んだ野菜と麺一緒に炒め、バケツの泥のような液体のなかにつかっていた白い皿の水を切ってから盛り付ける一部始終(といってもたぶん3分くらい)見て、「無理」と思い、自分が清潔志向の日本人であることを自覚しました。

以前に中国では屋台でつくっているシャオロンポーを食べたことがあるんだけれど、別におなかはこわさなかった。でも今回は「たぶん、これ食べたら無事には帰れないな」と思ってしまい。あああ、私もヤワになってしまったわ。

屋台では食べ物だけでなく、服、雑誌や新聞から中古の家電製品まで売っています。どれも安い! どれも安っぽい! 中古の、というよりぼろぼろのテレビが日本円にして2万円くらいで売られているのを見て、しばらく「ほんとにうつるんかいな?!」と考えこみました。

もうひとつおもしろかったのが、タイの人のあいまいな笑いです・

目が合うと、「ビミョー」って感じの笑いを浮かべます。しゃべるときも、ビミョーに笑います。ガイドさんのしゃべりでは、語尾が必ず一人笑いで終わるので、何をいっているのか、何をいいたいのかよくわかりませんでした。

「これ、おいしいと思います...ふふふ。お口にあうかどうかはわかりませんが...ふふふ。私は好きです...ふふふ」

思わず聞きに行きましたよ。「おいしいんですか、おいしくないんですか?」

「おいしいかもしれません...ふふふ」

やっぱりわかりません...ふふふ。

ガイドさんは本職は占い師だそうです。

「細木数子さんよりあたるよ...ふふふ」だって。あたらなさそう...ふふふ。っていうか、何をいわれたのか理解しづらそう...ふふふ。

もう一つ、バンコクは人種、文化のミックスゾーンなのだということも知りました。タイ、中国系、インド系、アラブ系、そして日本人が混じりあっていて、看板もタイ語だけでなく、中国語、英語、日本語の表記が入り乱れています。服装もいろいろで楽しかった。

旅の最後にやっと、ありがとう=コップクンカーを覚えました。

男言葉と女言葉があることもやっと理解しました。こんにちは=サワディカーは女言葉。男言葉ではサワディカップというそうです。

タイ、というかバンコクは東南アジアの中心地のひとつで、いかにもアジアらしい熱気にあふれた街でした。

試合観戦なしでもう一度遊びに行く気にはなかなかならないけれど(暑いのが苦手なのです)。

今朝、バンコクから帰国。いま関空で羽田行きフライトをまっているところです。タイは立っているだけで汗がにじむ湿度と気温でした。バンコクは30年前に行ったことがあるのですが、激しく変わっているところと、たぶん何も変わっていないところが混在していて興味深かったです。高層ビルが林立し、高速道路が走り、車の台数が驚異的に増えているのが変化したところ。一方、雑ぜんとした街並みと、親切な人々は変わっていませんでした。詳しいことと画像は後ほど。そろそろ搭乗です。

連休がちっとも連休の気分がしなかったのは、たぶんゴミ捨ての日が変わらなかったからです(違)

とりあえず連休明け締切はクリアしたぞ。

GW中はずっと晴れるようなことを言っていたウェザフォカストくん。見事にだましてくれました。

でも最後の日の今日は五月晴れとはこういう天気だといわんばかりの晴天。

さて、今日からバンコクにいってきます。

トムヤンクンを食べに...というのは20%くらいの理由です。

ここしばらくタイ料理を食べていなかったので、調べてみました。あまり辛くないタイ料理がないかな、と思って。

調べてショックだったのが、海産系を使った料理が多いこと。海産物があまり得意でない、というか、アレルギーで食べられない私にはちとつらそう。

なので海外旅行ではめったにしないことながら、荷物のなかに食料品を入れましたよ。おせんべいとかパンとか。

それではいってきます! 金曜日の朝には帰ってきます。

ここでいうのもなんですが、メールは全部読めますが(私のケータイは海外対応)、お返事ができないのであしからず。

今日はゴーセイな残り物そうざらえの夕飯。

昨晩まで夜に出かけることが続いたので、カレーとポトフを具を変え、ルーを変えて火入れし、3日間にわたって食べ続けてきました。食べたのは9連休だか10連休のおもに夫ですが。

で、今日やっとカレーが完売。

でもポトフはまだあまっている。

じー(鍋のなかを見つめている)

おもむろにベーコンとソーセージを出し、くたくたになった春キャベツとたまねぎとセロリとトマトとじゃがいものなかに赤パプリカを刻んだものを入れてしばし火を入れ、さましてミキサーにかけてみました。

うん、うまい! 赤い色もきれいな野菜ポタージュのできあがりです。

あと蒸し鶏のレタス巻き。

鶏手羽とカブの煮物。

鱈のムニエル、野菜炒め添え

ひさびさにまともなごはんを食べた気がしました。

 

つくりながら、帰宅した娘(カレンダーどおりに出勤している)に「あたしさー、ユーロに行きたいんだけれど、どう思う?」と聞きました。

「行きたいのなら、行ったほうがいいよ」と一言。

「でもさー、お金が厳しいんだよね。あと仕事のスケジュールが厳しい。行ったら忙しくて死ぬかもしれない」

「でも行きたいんでしょ? ママは行きたいって思ったら行っちゃう人じゃない」

そ、そうだよね。ああ、ほんとそうなんだけれど......迷うなあ。

新刊&セミナーのお知らせ

新刊 「サウンド・バイツ」

アレックス・カプラノス著
実川元子訳
"Take Me Out"で2004年に世界的にブレークしたスコットランドのロックバンド、フランツ・フェルディナンド(バンド名は、響きがよいから、という理由で、サラエボ事件で暗殺されたオーストリア皇太子の名前をつけたとかいう)のヴォーカル&ギターのアレックス・カプラノスが、ワールドツアーで食べたものをつづったエッセイ。

新刊 「巨乳はうらやましいか? Hカップ記者が見た現代おっぱい事情」

スーザン・セリグソン著
実川元子訳
早川書房
1470円(税込)

新刊 「受けてみたフィンランドの教育」

実川真由・実川元子著
文藝春秋
1600円(税込)

新刊 世界の作家32人によるワールドカップ教室

白水社
マット・ウェイランド ショーン・ウィルシー編
訳:実川元子

新刊 あきらめること あきらめてはいけないこと

文藝春秋
ゴードン・リヴィングストン著
実川元子訳
motoko
 人生でたいせつなものは本とサッカーと料理とファッションに教えてもらった、などと言ってみたいモノカキの日常

PROFILE

 職業はモノカキ/翻訳業。書いていきたいテーマは「女」「子ども」「衣食住」。得意技はなんでも一晩寝ると忘れること。
since2000.5.19.
カウンタ