ランチョンマット

最後の晩餐は、ミシュラン三ツ星の豪華なディナーよりも、自分でつくった一汁三菜にしたい。おいしいものをつくりたい。おいしいものを食べさせたい。

夏はほんとに嫌いだ。

昔から嫌いだったが、去年からもっと嫌いになった。

理由は、暑すぎるから(単純)

暑いと食欲がなくなるってことはないのだが、食欲が増進する、ということもない。

ある程度意識してたくさん食べないと、たぶん冬場の3分の2くらいしか食べてないことになる。

だからやせるか、というと、そうではないのですがね。(でも夏の短パンは冬はきつくなる)

なので、ちょっと夏向きじゃないなあ、これじゃ食欲わかないかなあと思いつつ、キッシュ、ゆで豚、バーニャカウダをつくってみました。

つくるだけで汗だくで、ぐったり。すでに食欲が消え失せて、しばらく涼んでからようやく食べられました。

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4人分でつくったキッシュを、なんと夫が半分以上一人で食べたのにびっくり。

2人前で置いておいたゆで豚を全部食べたのにもびっくり。(写真の分量を一人で食べた!)

この人はぜったいに夏バテしないだろう、と思いましたです、はい。いや、60近い人がそれだけ食べられるのは健康だってことで、ほんとありがたいことです。

 

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夕飯の支度を手伝うという娘に、私がメニューを告げるとひと言文句を。

「肉は? もっとどんとおなかにたまるものがないと、この暑さが乗り切れないよ」

そのメニューは

「鶏ひき肉団子、冬瓜、豆腐のさっぱり煮込み」

「モロヘイアとおくらのねばねばおひたし」

「きゅうりとハムのしょうが風味炒め」

「枝豆」

(前日の残り)「蕪とコリンキーとトマトのサラダ」

実は前日も野菜づくしだったので、娘たちはがっくりきたそうだ。「探しても探しても肉が出てこない......」

これ、クーラーのなかで一日パソコンと向き合っている引きこもり年寄りのメニューです。

まずいなあ。でも、おいしいなあ。

鶏ひき肉団子は、「渡辺有子の料理 あかさたな」(文藝春秋)を参考にして、豆乳を入れてよくよく練り込んでつくりました。前に水餃子の具で、鶏ひき肉と水気を切った豆腐、ミツバ、しょうがを刻んだものを入れてなかなかおいしかったのですが、それと似た感じで美味でした。みょうがとほうれん草を添えて、鍋風にしたのだけれど、淡白な冬瓜や豆腐の味にアクセントをつけるのなら、水餃子のときみたいに針しょうがと豆板醤を添えるのもよかったかも。

 

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HPだったとき、日記には毎日の夕飯メニューを書きつづっていたのですが、「偽装疑惑!」とか「食べたものを書くのは下品」というご意見をいただき、しょぼーんとなってやめていました。

そしたら「あれが楽しみだったのに」「なぜ書かないのか?」という意見も多くて、というか、やめた方がいい、を上回ったので、再開します。

料理はやっぱり好きだし、食べることも好き。それに最近は外食よりも家で自分でつくって食べるものが一番おいしい、なんて感じる年頃になったので、おうちごはんの充実をはかる励みにするためにも、書いてみようかな、と。

さて、今年もまたアグ・デ・パンケ農園のおいしい野菜がどっさり届きました。

さっそくつくってみたのが(画像手前より)

①豚肉とピーマン、ズッキーニ、ピーリーフ(唐辛子やピーマンの葉だそうです)の中華炒め(豚肉は酒、卵の白身、塩、片栗粉をもみこんでしばらくおく。ズッキーニは乱切り、ピーマン(セリョリータ)も同じくらいの大きさに乱切り。鍋にゴマ油を熱し、輪切りにした長ネギと唐辛子としょうがを入れて香りを出し、豚肉を入れて炒める。いったん豚肉を出し、野菜をズッキーニ、ピーマン、ピーリーフの順番に入れていためて豚肉を戻し、豆板醤としょうゆ少々で味をつける)

②蕪とコリンキー(かぼちゃの一種)とミニトマトのさっぱりサラダ(スワンという品種の蕪は皮をむき、厚さ3ミリくらいに輪切り。ぱらぱらっと塩をふり、米酢と唐辛子とにんにくを入れたところに5分ほどつける。コリンキーは四つ割にして、厚さ1ミリほどに切る。トマト(アイコ)は四つ割。全部を蕪に合わせ、最後にオリーブオイルをさっとかける)

③焼きナス(薬味はしょうがだけで)

です。

夏は野菜がみずみずしい! できるだけナマに近い状態で、素材の味を生かした薄味にしています。

塩は炒め物には岩塩、サラダには石垣島の雪塩を使ってみました。

今年は仕事だけでなく、家庭内も正月からばたばたしていて上半期終了......って感じです。え? もう半年たっちゃった? いつ? いつ、そんなに時間が流れた? と誰かの胸倉をつかんで問いただしたい。誰かといっても誰もいないので、自分で自分のTシャツをつかんで、「いったい私はなにをしていたのよ、この半年に!」といってみました。

自虐プレイ。

おまけに7月に入っていきなり暑くなり、暑さに弱い私はすでに「はやく冬にならんかなあ」とつぶやく始末。

だもんで、今週末、いきなり「そうだ、北海道に行こう!」と決めました。暑いのはいやなんだもん。少しでも涼しいところに行きたいんだもん。何年ぶりかで、夏休みをとります。とるったらとるんだからね。しかも月末にしたよ。一番忙しい時期だ。締切前倒しだね。一ヵ月前の今から計画的に進めなかったら、たいへんそうだな。

決めると行動が早いのが、私のいいところなんだか欠点なんだか。行先は道東と決め(はやりの世界遺産、知床にいってみようかと)航空券を押さえ、ホテルも押さえ、レンタカーも予約しました。

ネットで調べているうちに、ひとつだけゆううつなことが。

私は北海道のごはんがどうも合わなさそうです。ホテル(っていうか旅館か?)の豪華御膳の写真を見て、げんなり。毛ガニ、ホタテ、食べられません。いくら、シャケ、ウニ、あまり好きじゃない。食事に期待しちゃだめだな、こりゃ。

 怒涛の締切ラッシュも、さっき4本入稿してなんとか峠を過ぎ(、、、、、過ぎたよね? ちょっと一息ついてOKだよね? ね? ね?)ひたすら思うのは「ヨガ行きたい!」です。はい。もう1週間行ってない。そろそろヤバイカラダになりつつあります。

 それはさておき、きのう副都心線にのったときに、W大学のどこかのサークルの男女数名の会話を聞くともなく聞いていました。

「おまえ、なんのバイトやってんだっけ?」

「居酒屋のホールだよ」

「どんな感じ?」

「めっちゃ忙しい。なんかさー、店長が仕事割り振るんだけど、あとのやつがぜんぜん働かなねーんだよ。で、オレばっか、めんどいことやらされてさ」(盛大なため息)

「どんなこと?」

「テーブルの片付けとか、飲み物つくったりとか、ゴミ捨てたりとかさぁ~」

「めんどいってかさ、それ、ふつうにホールがやる仕事じゃん」

「でもやってんのがオレばっかでさ、ほかのやつらは注文とったりとか、そんなんばっかやってんだよ」

「ほかの人もやってるけれど、忙しくて○○くんは目に入ってないんじゃない?」女の子が鋭くツッコミました。

たぶん、その女の子は気づいていたのでしょう。文句垂れている男の子が「オレばっかソンしている症候群」略して「オレソン族」だってことに。

オレといってみたけれど、女の子にも多いし、老若男女を問わず「オレソン族」はいっぱいいます。最近、ここ3年くらいで一気に増えているような気がします。

ワタシばっか働かされてワリ食っている。

オレ、気がいいから押しつけられて、さんざんこきつかわれて、おいしいところをみんなもっていかれてる。

そういったことをいう人がすごく多くなってきた気がします。

で、こういっちゃなんだけれど、オレソン族にかぎって、たいして働かない。視野が狭いせいか、気が利かない。被害妄想になっているので、敬遠されがち。

いやいや、私もオレソン節をとなえているかもしれない。気をつけなくちゃ。

忙しい、忙しいって言っている人ほど、オレソン族になりがちだもんね。

 

関係ない話。家事代行を家族にお願いしたんだけれど、一番役立ったのは長女でした。やっぱり一人暮らしを経験しているとちがうね。朝「あ、ゴミの日!」と思って飛び起きたらもう捨ててあったし、「パンがないから帰りに買ってきます」とメールくれるし、洗濯物はいつの間にか取り入れてたたまれているし、いや、助かった。この調子でしばらく忙しいことにしておこうかなぁ。

でも、ごはんは結局私がほぼ毎日つくっていました。

今日のヒットは「肉団子のトマトソース煮」小さな肉団子をあらかじめオーブンで焼いてから、たまねぎとトマトでつくったソースのなかに入れて煮込む、という簡単料理なのですが、これが自分で「うまい!」と言いたくなるおいしさでした。ニンニクたっぷりだったから、明日がこわいけれど。

5月に実家に帰ったとき、母がせっせと山椒の実をもいでいた。そういえばいつもこの時期に実山椒の佃煮(というのか?)をつくっていたっけ、とぼんやり見ていたら、今週末帰ったときに、さっそく冷凍された実山椒を「料理に使って」と渡された。

じゃこと一緒に煮たもの、ただ煮たもの、佃煮にしたものの3種類。

今日はさっそく、ただ煮ただけの実山椒をナスといんげんの煮物と、こんにゃくと鶏肉の炊き合わせに入れてみた。

香りが高くて、味がぴりっと引き締まり、ただの煮物がたちまち料亭の味になる。さすが「山椒は小粒で......」というだけのことはある。

じゃこと一緒に煮たものは、ほかほかごはんと一緒に食べるとおいしかった。

母から教わった味はいろいろあるけれど、季節のものはなかなかまねをしてつくることができない。

このトシになって、いまだにそうめんつゆを分けてもらい、いかなごのクギ煮は予約し、小茄子のからし漬けも実山椒は「ウチのもお願い」とねだって2家庭分つくってもらい、まつり寿司は行って食べることにしている。母が「もう面倒でつくれない」と言い出したらどうしよう。

 

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 人生でたいせつなものは本とサッカーと料理とファッションに教えてもらった、などと言ってみたいモノカキの日常

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 職業はモノカキ/翻訳業。書いていきたいテーマは「女」「子ども」「衣食住」。得意技はなんでも一晩寝ると忘れること。
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