身の回りにモノがあふれていて、いざ使いたいと思ったときに出てこない。
最近、欲しいのは「モノ」よりも、やりたいことがやれる「時間」ではないかと思えてきた。
フェイスブックとか騒がれているけれど、いったい私の生活にどんな役に立つのか?
友だちとかご近所など、人とのつながりって大事だよね、と痛感するできごとがよくある。
というようなことに思い当ることがある人に、ぜひともお勧めしたいのが本書です。
使っていないもの、また今すぐ必要としていないものを、必要としている人に貸してあげる。
またはちょっと使ってみたいものを持っている人、貸してくれそうな人を探す。
そんなことが簡単にできるようになった時代に私たちは生きています。
使い捨てられる安物を「買う」のではなく、長く使える質の良いものを「借りる」。それが私たちの生活だけでなく、企業の将来も、広くは地球さえも救う、という著者の主張に私は共感!
シェアってどんなものだか興味がある人には、きっと目からウロコのアイデアがいっぱい見つかると思います。
南アフリカ共和国が人種差別主義に基づいた政策、アパルトヘイトを敷いていたことを、世界史の授業で学んだ人は多いだろう。経済的、社会的に白人を圧倒的に優遇し、黒人をはじめ有色人種を弾圧する悪名高いアパルトヘイトは、それに反対する人たちを徹底的に痛めつけた。反対運動を繰り広げる闘士はもちろんだが、白人の気まぐれや感情で投獄された有色人種の人たちは少なくない。形ばかりの裁判を経て、政治囚の刻印をおされて送られた刑務所はどこも過酷な環境であったが、なかでもロベン島刑務所は屈強な闘士であっても怖気をふるうほどの監獄だった。
ネルソン・マンデラがロベン島刑務所に20年以上投獄されていたことは有名だが、彼だけでなく、現在の南アフリカ共和国の要職についている多くが1960年代から1990年代にかけて収監された。
彼らはどうやって劣悪な環境と、人間としての尊厳を踏みにじられるような刑務所の体制のなかを生き延びられたのだろうか?
生き延びただけでなく、自由な国をつくるための力を得られたのだろうか?
答えは「サッカー」にあった。
獄舎のなかでシャツを丸めたものをボールに見立てて蹴って楽しんでいた男たちは、FIFAルールにのっとった試合がやりたい、と刑務所側にかけあう。何年もかけて辛抱強く交渉した結果、ついに本物のサッカーボールを屋外で蹴って試合をすることに成功する。
やがてはサッカー協会を設立し、一部から三部までのカテゴリーに分けてリーグ戦を実施するまでになった。多いときで2000人が収監されていたロベン島刑務所で、選手だけでなく、審判、トレーナー、コーチ、救急班、ピッチ整備、事務、サポーターまで、サッカーにかかわる人たち500人を数えたこともあったという。
そんなノンフィクションを描いた本書は、しかし単なる成功の美談だけを取り上げない。協会とクラブ、クラブ同士、また選手の間の対立もある。審判をめぐる不正もある。ときには選手の獲得をめぐるどろどろしたドラマもある。つまり、刑務所のなかのサッカーも、一般社会と変わらない。だが、外の世界とちがって、サッカーは受刑者同士の団結をはかるうえで欠かせないものであり、刑務所側または外の権力者たちとの交渉力を磨くための手段であり、そして明日の自由な世界をつくるための重要なエネルギー源であった。
なぜアフリカ大陸初のワールドカップが南アフリカで開催されるのか?
その意義と重要性を示す実話である、と思う。
「英国のダービーマッチ」
ダグラス・ビーティ著
サイモン・クーパー序文
実川元子訳
白水社
英国8都市のライバル関係にあるサッカークラブ同士で行なわれるダービーの歴史を背景に、クラブや市の関係者、サポーター、ファンから一般市民のダービーに寄せる思いを描きだす。ナショナルではかれない「ローカルの発想」を知るうえでも好著。
「堕落する高級ブランド」
ダナ・トーマス著
実川元子訳
講談社 1600円
ヴィトン、シャネル、グッチ......日本人が大好きな高級ブランドは、19世紀ヨーロッパの貴族たちが愛でた芸術品のようなぜいたく品から始まった。職人たちが時間と手間をかけて、見つけうるかぎり最高の素材でつくりあげたラグジュアリーな品々は、所有する人、使用する人のステイタスを証明するものだった。
それが大きく変質したのが、「民主的な時代」となった20世紀半ば。70年代から日本で始まった「ブランド・ブーム」により、ブランド企業は大きく考え方を変えなくてはならなかった。
しかし、決定的に変わったのが、1980年代半ば、フランス人実業家、ベルナール・アルノーがクリスチャン・ディオールを買収し、その後ルイ・ヴィトン モエ・ヘネシーという数多くの高級ブランドを傘下におさめるグループ企業を手に入れたことだった。
そして今、グローバルに展開するブランド企業は、中間マーケットをターゲットにし、有数の大企業へと成長した。しかし、その裏では偽物対策に苦労し、株主のために利益をあげることを第一に考えるために品質をさげ、はては消費者をだますところまで「堕落」してしまった......。ブランドを愛する一ジャーナリストが、これでもか、というほど奥深く分け入った取材により、高級ブランドの実態に迫る衝撃の書!
先進諸国では100歳人生は当たり前になる!100年も生きられる!とポジティブに発想を切り替えて、100年間を元気に充実した時間にするための健康、
人間関係、仕事と経済力について、カイロプラクターの著者がアドバイス。長寿はやはりめでたいことなのだ、と思いなおせるはず!
女の子のための仕事ガイドシリーズ 第8巻
「クリエイターになりたい」
文章、絵、音楽、コンピューターの4分野にわたって、それぞれにかかわる仕事をインタビューと「どうすればなれるか?」の2本だてで紹介しています。一流の仕事をしている(もしくは志している)女性たちの言葉は、きらきら輝いています。写真が増えて、ますます読みやすくなりました。中高生向けですが就活の大学生にもぜひ読んでもらいたい。

キンバリー・ウィザースプーン/アンドリュー・フリードマン編
実川元子・松野泰子訳
日経BP社
「世界一流レストランの舞台裏で起きた40の本当のお話」というサブタイトルが示すとおり、今もっとも輝いているレストランのカリスマシェフたちが経験した、厨房でのトンでもないエピソードを集めたコラム集。客の立場ではうかがい知れない一流レストランの裏のドタバタぶりを知ると、レストランに行くのがもっと楽しくなるかも?!おいしいレシピも必見!



