書籍紹介

訳したのは、書いたのは、私だけれど、本は大勢の方たちとの共同作業。だからこそ、どの本もいとおしい。これからも長く愛される本にかかわっていきたいです。
book_akachan.jpg赤ちゃんは殺されたのか
発行:文藝春秋
リチャード・ファーストマン&ジェイミー・タラン著
実川元子訳 文春文庫

615ページの大著ではありますが、長さを感じさせないおもしろさです。
 内容は乳幼児突然死症候群(Sudden Infant Death Syndrome。略称SIDS) をめぐる四半世紀にわたるドラマです。1960年代の終わりごろ、NY州北部の貧しい農村地帯で、一家庭で5人もの赤ちゃんが生まれるとまもなくつぎつぎとなくなる「奇病」が発生・・・。
MWA賞の犯罪実話部門優秀賞を獲得した作品は、本格ミステリーと呼んでもいい迫力です。いま日本でも話題になっている「代理型ミュンヒハウゼン症候群」(健康な子どもを無理やり病気にして、医師の関心を引こうとする親の精神的な 病)もこの本の大きなテーマです。私が恐ろしいと思ったのは、医学の「定説」というのがこんなにも簡単に作られ、精査されることなく受け入れられて広まっていくのかということでした。
ぜひ一度お手にとって読んでみてください。

新刊&セミナーのお知らせ

新刊 「サウンド・バイツ」

アレックス・カプラノス著
実川元子訳
"Take Me Out"で2004年に世界的にブレークしたスコットランドのロックバンド、フランツ・フェルディナンド(バンド名は、響きがよいから、という理由で、サラエボ事件で暗殺されたオーストリア皇太子の名前をつけたとかいう)のヴォーカル&ギターのアレックス・カプラノスが、ワールドツアーで食べたものをつづったエッセイ。

新刊 「巨乳はうらやましいか? Hカップ記者が見た現代おっぱい事情」

スーザン・セリグソン著
実川元子訳
早川書房
1470円(税込)

新刊 「受けてみたフィンランドの教育」

実川真由・実川元子著
文藝春秋
1600円(税込)

新刊 世界の作家32人によるワールドカップ教室

白水社
マット・ウェイランド ショーン・ウィルシー編
訳:実川元子

新刊 あきらめること あきらめてはいけないこと

文藝春秋
ゴードン・リヴィングストン著
実川元子訳
motoko
 人生でたいせつなものは本とサッカーと料理とファッションに教えてもらった、などと言ってみたいモノカキの日常

PROFILE

 職業はモノカキ/翻訳業。書いていきたいテーマは「女」「子ども」「衣食住」。得意技はなんでも一晩寝ると忘れること。
since2000.5.19.
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