書籍紹介

訳したのは、書いたのは、私だけれど、本は大勢の方たちとの共同作業。だからこそ、どの本もいとおしい。これからも長く愛される本にかかわっていきたいです。
contemporary.jpgContemporary Japanese Restaurant Design
文:実川 元子
写真:Nacasa & Partners Inc.(仲佐猛)

  世界の大都市、どこへ行っても日本料理店があります。スシ、ヤキトリ、スキヤキ、トウフはすでに世界共通言語として定着中。でも食べ物はともかくとして、 そのレストラン・デザインはどこか奇妙。外国人がキモノを着ているのとはまたちがった居心地の悪さを感じます。日本的なるものは、必ずしも畳と障子だけに 限らない。私たちの生活がアジア的、西欧的、アフリカ的、そしてモダン、ポストモダンとつぎつぎいろいろな要素、様式を取り入れて、和的なものを解釈しな おし、美的かつ合理的な様式を発展させていったように、日本のレストランのデザインも数々の要素・様式を融合させ、いま世界に向けてあらたな「日本的なも の」を発信していますす。日本ほどいろいろなタイプのレストランがある国は世界にもめったにありません。それだけにデザインも技術も洗練されて最先端を 行っている。日本全国28のすてきなレストランを取材し、それを強く感じました。
無謀にも英語で本を書くという試みに挑戦し、いろいろな意味でとても勉強になった1冊です。でも私のテキストはあくまで刺身のツマで、メインはNacasa & Partners Inc.(仲佐猛さん)の写真。すばらしいです。

「Interior Design//Japan」

| 書籍紹介
Interior-Japan.jpg
「Interior Design//Japan」
  photo:Nacasa&Partners
  text:Motoko Jitsukawa

 建築・インテリア写真では有名な仲佐猛氏率いるナカサ・アンド・パートナーズによる店舗デザインの写真集。本書におさめられた物件は、オフィス、レストラン、料亭、クラブ、バー、カフェ、ブティック、ショッピングセンター、結婚式場、ホテル、旅館、美容院、クリニックと多岐にわたり、かつ場所も日本だけでなく、ニューヨーク、上海と広い。日本のインテリア・デザイナーがいかに世界的に注目されているかがよくわかります。35人のデザイナーや建築家にインタビューし、できるかぎり見にいきました。店舗のインテリアは時代とともに、いや消費者の嗜好を先取りする形で変わっていかねばなりません。そのうつろいやすさが魅力で、貴重な記録になっていると思います。

新刊&セミナーのお知らせ

新刊 「サウンド・バイツ」

アレックス・カプラノス著
実川元子訳
"Take Me Out"で2004年に世界的にブレークしたスコットランドのロックバンド、フランツ・フェルディナンド(バンド名は、響きがよいから、という理由で、サラエボ事件で暗殺されたオーストリア皇太子の名前をつけたとかいう)のヴォーカル&ギターのアレックス・カプラノスが、ワールドツアーで食べたものをつづったエッセイ。

新刊 「巨乳はうらやましいか? Hカップ記者が見た現代おっぱい事情」

スーザン・セリグソン著
実川元子訳
早川書房
1470円(税込)

新刊 「受けてみたフィンランドの教育」

実川真由・実川元子著
文藝春秋
1600円(税込)

新刊 世界の作家32人によるワールドカップ教室

白水社
マット・ウェイランド ショーン・ウィルシー編
訳:実川元子

新刊 あきらめること あきらめてはいけないこと

文藝春秋
ゴードン・リヴィングストン著
実川元子訳
motoko
 人生でたいせつなものは本とサッカーと料理とファッションに教えてもらった、などと言ってみたいモノカキの日常

PROFILE

 職業はモノカキ/翻訳業。書いていきたいテーマは「女」「子ども」「衣食住」。得意技はなんでも一晩寝ると忘れること。
since2000.5.19.
カウンタ