報道されている内容からしか推し量れないのだが、立て続けに起きたいたましい事件の数々で、犯人たちが申し合わせたように、殺人をおかした動機に「親との関係がうまくいっていなかった」ことをあげている。
親との関係がうまくいっていない、というのがどういうことなのか、その言葉からはよくわからない。
親との関係がうまくいっていないことと、人を無差別に殺すことがどう結びつくのかは、もっとわからない。
だが、私はこれを読んで、子どもが自分のことを(親として)どう思っているか、について実はさほど深く考えてこなかったことにふと気づいた。
子どもは、成人したっていろいろ気になることがあるから、気づいたときにはとにかくすぐに命令口調であれこれ言うけれど、それで「うっとおしい」とか「嫌いだ」とか子どもが思うかもしれない、ということは思い及ばなかった。っていうか、そんなことを言ってくれるのは親しかいないんだから、感謝しろ、というくらいの気持ちだった。
で、そこでわいてくるのは、「これをいったら子どもに嫌われるから、やめよう」と小言をやめたら、親子関係はよくなるのだろうか、という疑問だ。
親としては、子どもにうっとおしがられる存在でいい、と思っている。少なくとも私は。
でも、子どもにとってそういう親はどうなんだろう?
いや、どうだっていんだけれどね。子どもがどう思おうが、それに迎合してごきげんとるようになってしまったら親子関係は成り立たない、とまで私は思っているから。
いろいろ注意するのも疲れるのだよ。
注意してぶーたれた顔を見るのは、もっと疲れるんだよ。
仕事している最中にふと時計を見て「早く帰って来い」とメールするのも、たいへんなんだよ。
それじゃ放っておけばいいかっていうと、それじゃダメなんだ。
放っておかないでうるさく言いつづけ、あきもしないで「わかってるよ」とぶーたれ続けて、それでやっと親子の間になにがしかの信頼関係が築かれるのだと思う......ことにしよう。
そろそろ「帰って来い」とメールしよう。
バーゲンには行けないかも、と涙目だったのですが、どうしてもたまらなくてご近所のセレクトショップにお出かけ。
バーゲン&not バーゲンで楽しみました。あー、しあわせ。
今回の大ヒットは靴です。
私は24・5センチという大足で、しかも甲高段広というおよそおしゃれじゃない足。
この足のおかげで、前半生(35歳までにしている)はほんとにおしゃれがつまらなかった。なんてったって靴で決まりますからねえ、ファッションは。
まず、デザインの選択の余地がない。つまんない黒のパンプスくらいしかないし、しかも5センチのぶっといヒールで、服はいったいどうすりゃいいんですか、というおもしろみのなさ。
靴屋に行くと(シューズショップなんかじゃない、靴屋ね)つねに同じ会話が。
「このなかで24.5センチの靴を全部見せてください」
「恐れ入ります、お客様。当店では24センチまでしか在庫がございません」
しょっぼーん。さようなら。
しかし、1993年ごろ、家族でアメリカに旅行したとき、24.5センチどころではない、26センチ、27センチくらいまで、ふつうにかわいい靴があったのですよ。甲が高かろうが、幅がEEだろうが、ありますあります。おまけに痛くない。もっとおまけにお値段がお手頃。買いましたよ、じゃんじゃん。トランクのなかが靴だらけになるくらい。
なんとなくですが、1995年くらいから、かわいい24.5センチ以上の靴が日本でも増えてきた気がします。私と同じか、それ以上に大きな足の娘にいわせると「09で買うあたしに合うのは、ゼンッゼンッダメ」だそうですが、私は輸入物も買える年頃なので、選択範囲がぐっと広がった。それは大げさにいえば「日本の靴革命」と呼びたいほどの感動でした。
たぶん、前半生のトラウマを引きずっているらしく、私はおしゃれでサイズがある靴を見ると、いても立ってもいられなくなります。まずは靴からスタートして、その靴にあう服を買う。これが最近の買物の常道です。
それで見つけた今回のヒット作。
韓国のシューズデザイナーさんとのコラボでつくったというsuecomma bonnieというブランドのアンクルブーツ(?)です。
見た瞬間、これ、これですよ、と思いましたね。
いま考えているのは、パープルのカラーストッキングに黒いスカートと黒のニットをあわせる、というの。
ストッキングによって、着こなしがいろいろ楽しめそうです。
早く秋がこないかなあ。
今年はじめ、エアコンがこわれました。
寒いのは耐えたのですが(寒さには強い)、暑いのはぜったいに耐えられないので(暑さに耐久性なし。すぐ溶ける)、エアコンを買いました。
いまのトレンドは「エコ・エアコン」です。家電はすべてそうなんでしょうが、とくに季節ものには「エコ」がつきます。
エアコンなんかつけないで、ガマンをするほうがずっとエコなんですが、それができない弱い自分に忸怩たるものを感じながら売場に立つので、よけいに「エコ」「eco」が目と心に突き刺さります。
正直、私は「エコ」と聞いた瞬間に、眉にツバつけたくなるようなところがあります。
あやしい......エコをトレンドにしていいのか? エコがおしゃれか? エコが金儲けか? ついでに、それほんとに「地球にやさしいのか?」
エコバッグなんて、もうなんていうか、あやしさの極致です。って、おまけでもらった「エコバッグ」使ってますが。
それはともかく、店員に押し切られて「エコ・エアコン」を買ってしまいました。三菱霧ケ峰。エコランクトップだそうです。やれやれ。
人がいるところを察知して冷やしてくれるのだそうです。それがなぜエコなのか、よくわからないけれど。
少なくとも、10年前に購入したこないだ壊れたエアコンに比べると、音が静かで、「風よけ」を押しておけば風がピープーあたることがなく、除湿にしておくだけで快適です。
でも、ECOの文字が白く光っているのは、なんだか私の忸怩たる思いが見抜かれているみたいで複雑です。
それにしても今日は暑かった。今年の夏も猛暑なのでしょうか。恐怖だわ。



